Sun Set Days
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2001年08月13日(月) |
知床、オンネトウ、富良野 |
昨晩の展望風呂は、窓一面に蛾が張り付いていた。 夕方入ったときには砂浜に沿って続く網走の街並みが見えてよい感じだったのだけれど、深夜のそれはとてもグロテスクで、街明かりは湯気に隠れてしまっていた。気持ち悪いので、あまり窓の外は見ないようにする。 ただ、0時を過ぎた後に、ニュースでやっていた流星群の見える夜だという情報を信じて部屋を暗くして窓に張り付いていたら、流星を4つ発見。流れ星ってうまれてはじめて見た。かなり感動する。 ただ、あんな速さじゃ願い事は絶対に三回も言えない。 4つ目の流星のあとは、しばらく待っても流れないので、待ち疲れて眠ってしまった。
旅行2日目は、早朝の出発。 網走を出て、まずは知床へ向かう。 子供の頃に訪れたことがあったのだけれど、久しぶりに見る知床はやはりすごい、の一言。 最果てという言葉がしっくりくるような、山また山の雄大さ。知床に魅せられて夏の間をその地で過ごす人の話を聞いたりするけれど、そういう魅力のようなものがあることにも、思わず納得させられてしまう。天気もよく、知床峠の展望台からは、雲海の先、遥か遠くのほうに突き出ている山まで見ることができた。
その後、阿寒湖を経由してオンネトウへ。 これは4キロ四方の小さな湖で、ガイドブックにも意外と載っていなかったりする穴場的なところ。 アイヌ語で「老いた沼」という意味なのだけれど、水がとても澄みきっており、湖底に沈む枯木もとてもクリアに見ることができる。遠くの方は日差しを反射しながらも青く輝き、冬季にはきっととてもうつくしい光景になるはず(実際には、冬季には通行止めになってしまうため、見ることができない)。 人の手の入るところから離れれば離れるほど、澄みきっていくというのはやや皮肉的かもしれない。
そして最後の目的地の富良野へ。 目指すのは、「五郎の石の家」。ドラマ「北の国から」で、田中邦衛演じる五郎さんが石を積み上げてつくっていたあの家だ。 ちゃんとそこは観光名所になっていて、夕方近かったにも関わらず結構な数の観光客が訪れていた。みんな「北の国から」好きなんだねと家族で言い合う。 もちろん、石の家自体はこれからも撮影に使われるので近づくことはできないようになっている。 石の家を一望できる場所に小ぢんまりとした展望台が作られており、そこから眺めるだけになっているのだ。観光客はその展望台の上から、五郎の石の家を背景に記念写真を撮ることができるようになっている。家の隣には風力発電のための風車もちゃんとあって、ドラマの中の様々なシーンが蘇ってくる。 若い旅行者のグループが、あの有名すぎるテーマソングを口ずさんで周囲の笑いをさそっていたけれど、「北の国から」は大好きだったから、そのロケ地を見ることができたのは素直に嬉しかった。 そして驚いたのが、9月から石の家がロケに使われますという掲示と、一緒に書かれていた2002年に放映予定の最新作のタイトル。
「北の国から 02 遺言」
遺言!! これはもう、やっぱり、五郎さんが死んでしまうってことなのだろうか……そう言えば、前作でも重要人物が一人死んでしまったし。 うーん、とても気になるけれど、たぶん今回も号泣させられるのだけれど、まずは楽しみに完成を待っていよう。 少なくとも、いまはまだ未見の「北の国から」があるという状態ではあるわけだし。
札幌に帰ってきたのは21時を過ぎていた。今日一日の走行距離は600キロ強。二日で、1000キロ。慌しい旅にはなってしまったけれど、家族水入らずの旅行って久しぶりだったし、楽しかった。
明日は墓参りだ。
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