あの梶井基次郎の「檸檬」で有名な京都の丸善が閉店してしまいましたね。丁度今月の「ラピタ」で丸善オリジナル万年筆檸檬の復刻版「ミニ檸檬」がついているのですが、既にうちの店では売切れていて、今日お客さんから問い合わせがあったのですが「売り切れです」と言うしかなく「ラピタ」自体はつまらない内容で、本当に付録のみの今月号がとても売れています。 最近は何故か文房具が流行しているみたい(私も好きですが、昔から好きなのですが、流行っているというのが不思議)で、万年筆好きな人にはたまらないおまけなんだろうな。 私も「買おうかな…」と思いつつも買わなかった。どうやらペン先が太いようなので、太いのはペリカーノJrがあるから充分だしなぁ…と思うわけです。それに、ペン軸が細いので、ペン軸が太い方が好きな私としては買ったとしても使わないのが目に見えているんだよね。
ま、そんなわけで、手には入れていませんが、梶井さんと丸善の繋がりが今でもあるという事を知ったのは今日のニュースで。 未だに檸檬を置いていくお客さんがいるみたい。 そんなエピソードを聞くと、お客さんに愛されている店がなくなってしまうのは勿体無いなと感じるのです。 作家と本屋が今でも繋がっていて、それは本人同士で繋がっているのではなく、作品で繋がっているからこそ、今でも檸檬を置くお客さんがいるんだろうな。 「檸檬」が平積みにされ、完売したそうな。 そういや、私も「檸檬」持ってるなぁ…もう何年も読んでいないけれど。 久しぶりに読んでみようかな。 最近、純文学を読みたい、読みたいと思いつつも「このPOP書きたいな」という基準で本を読んでいて、じっくり味わいたい本を全く読んでいないんだよね。エンターテイメント小説も面白いし、いい作品が沢山ありますが、やはり一度読んだだけじゃ「読んだ!」という気持ちにならない純文学を読みたい。 今読んでいる本を読了したら、暫くは純文学の世界に浸ろうと思う。 丸善のエピソードを聞いてしまったから、余計に純文学を読みたい気持ちになってしまっている。 暫くはエンターテイメントの本を買うの止めよう…いや、13日に発売する五條瑛さんの「夢の中の魚」は買うけどね(笑) これはハードカバーで読んでいるから…いやいや、五條さんの事だ、書き下ろしがあるだろう。出版社も変えての文庫落ちなので、ちょっとした期待感があるのです。
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