仕事帰りに観て来ました。 凄く「映画」な映画でした。 って何じゃそれって感想ですが、これは本当に映画なのだという事を感じたのです。 それはとてもいい意味で。 舞台はゲイの老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」 ヒミコは昔結婚していて、妻と娘がいたけれど、自分がオカマだという事をカミングアウトし、家族を捨てていた。その娘が沙織。沙織は父親であるヒミコをとても恨んでいたけれど、ヒミコが癌になり、ヒミコの恋人春彦が、老人ホームで日曜日に働いてくれないかともちかける。沙織の母親が病気で倒れた時に作った借金があった沙織はそこで働くようになるんだけれど…… という話。 日に日に死に近付いていくのを目の当たりにした恋人春彦はホームの人たちがいるけれど、淋しさを感じずにはいられない。他の何かを求めようとするけれど、恋人以上に想う事の出来る、情熱を感じる事が出来ず、ヒミコの娘に対して好感を持つけれど、それは恋愛にはならない。彼は女の人に全く興味がないからなんだよね。 沙織は春彦に対してどんな感情があったんだろうか。そこを読み取る事が出来なかったのですが、春彦は沙織に対して、家族に近い感情を抱いていたような気がします。 ホームを馬鹿にする子供たちがいるのですが、嫌がらせをしている時に春彦に見つかり「今度やったら殺すよ?」とすごまれた時に恋に落ちた所が好きだったりする(笑) 恋に落ちる、すなわち、目覚めてしまうというわけだ(笑)
沙織が出て行ってから迎えたお盆でのホームの皆が歌っていた歌声の中の春彦の歌声がとても淋しくて、それは何に対する淋しさなのかハッキリとは解らないけれど、何となくそこに沙織がいない淋しさのような気がする。起き上がる事の出来ないヒミコを想ってではなく、沙織がいない淋しさのような気がしたのです。
小さな映画館だから混むだろうなと予想していたのですが、ガラガラだったのに吃驚。金曜日の夜なのに、こうなのか…… それはメジャーな映画じゃないからなのかな。 いい映画なのに…… でも、好みが分かれそうな気はするけどね。 この映画館が好きになってしまった。いい映画を観たから余計かな。 前にやっていたドラマ「東京ラブシネマ」というのを思い出した。映画を買い取る仕事をしている人の話だった。映画を観て、翻訳をして…と、少し映画の裏事情を知る事が出来たので、今あのドラマをまた観たいなんて感じた。 映画を観たい、映画が好きだと感じ始めている今観たいなぁ。
今月は3回映画を観る事になる。今月の頭に観た「四月の雪」と今日観た「メゾン・ド・ヒミコ」と再来週観に行く予定にしている「私の頭の中の消しゴム」の3本。 来月は…もしかしたら「ハリポタ」を観に行くかも。チケットはもう持っているので、必ず観に行きますが、もしかしたら12月になるかも。 「ハリポタ」で初めて映画を1人で観に行くようになったんですよね。「四月の雪」は友達と観に行きましたし「私の頭の中の消しゴム」も同じ友達と観に行くのですが、今日観た「メゾン・ド・ヒミコ」は1人で観に行ってきました。自分の好みと友達の好みが違うので、ガンガン自分が観たいと思う映画はガンガン1人で観に行こうと思います。
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