元々面白い特集するから、結構好きで見ていた番組ですが、今の店になってからは朝が早いから、余程面白そうな特集の時以外は殆ど見ていなかったのです。面白そうな特集の時は録画して、後でじっくり見る。 でも、いつどんな時に新聞に書かれていない面白い特集があるのか解らないから、毎週録画予約しておこうかな…と思っていた矢先に、最終回でした。 今までの特集を振り返るコーナーもあり、見た事のある内容というか、印象に残っている内容のその後が映されていて、やっぱり終わるの勿体無いと感じた。 なっちゃんは妊娠されているんですね。 だから終わるというわけではないとは思うのですが。 来週からこの時間は何になるんだろう。 また面白い報道番組だったらいいのに。
ってなわけで、今日の特集は最近気になってはいるけれど、どの作品も見た事のない行定勲監督でした。 三島由紀夫の「春の雪」が映画化になるのは知っていたのですが、監督は行定さんだったんですね。しかも吉永小百合御指名なんだとか。って事は始めは別の監督で「私行定監督じゃないとやーだー」というわがままからなんだろうか、なんて想像してみたり。 でも、役者だけで見ていたら、とても興味のない映画だったんです。三島文学が好き(全作品読んでいませんが)で、少しずつ、時間をかけて楽しみたい作家さんなので、まだ「春の雪」すら読んでいない(豊饒の海の4巻が死ぬ前に書かれた物語だから、三島作品最後の方に読みたいと思っている)ので、この物語の色というのを解っていないけれど、何となく、行定監督じゃないと出せない色というのがあるのではないか…と思わせる撮り方だった。 20テイクとか当たり前みたいで、それって撮れば撮る程グダグダになる場合の方が多いのではないのだろうかと思っていました。でも、この人の場合はそれは全くなさそうに感じた。良くなっていく場合もあるし、色んなテイクを撮る事によって、どの絵が一番合っているのかを見極める事も出来る。 拘って、拘って作ったものというのも解るし、以前「文藝」でこの人のインタビューを読んで、この人の作品を見なければと思うようになった。 なったけれど、絶対に「世界の中心で愛を叫ぶ」だけは見ないだろう(笑)
「春の雪」……いや「豊饒の海」全巻持っていますが、先に読もうかな。でも、先に読んでしまえば、映画を楽しめないだろう。 でも、この作品は他の作品よりも一番楽しみにしているから、作品を楽しみたいんだよね。何年も封印しているのに、映画になったから、先に映像を…なんてのは私のこの待った数年間は何だったのな感じになってしまうのが悔しいんだよね。 紫の表紙の「春の雪」を引っ張り出してきて、文頭を少し読んでみた。 やっぱりこの人の文章、文体が好きだ。 誰もいない、何の音も聞こえない場所で読みたい。
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