五條さんの新刊を読破しました。 「そこで終わりかい!」 というのが正直な感想です。「恋刃」のようにすぐに続きを連載していて…というものであれば納得出来るのですが、これは一応シリーズものとはいえ、まだ2冊目、しかも1冊目はシリーズ化なんて決まっていなくて人気あったからシリーズ化されたものだし、出版社も違う。 キリエはどうなるんだろう。桜庭さんもどうするつもりなのか。 ヨウイチの事もどうするの? 気になる部分が沢山保留されたまま終わってしまって、正直「おーい!」ってな感じ。面白かっただけにあの終わり方は辛いなぁ。是非続きを書いていただきたい。 色々解決したけれど、肝心な話が解決していない。それは続きを書くつもりでああしたのか、それとも頁数の規定があって、ああなったのか。 最近の五條さんの作品は少し解り易く…いや、これは違うかな。なんだろう。簡単? いや、違うな。深い部分を描かなくなった。 それは今の国際情勢のせいなのかもしれない。書きたいけれど、書けない。色々知っているからこそ書けないのかも。 だとしたら「革命シリーズ」を書くのも難しくなっていくのかな。でも「鉱物シリーズ」程ではないだろうから、まだましなのかも。 真相は本人しか解りませんが、読んでいて何となくですが「書けないライン」というのが増えている気がします。 ハードカバーで「鉱物シリーズ」を読み直そうかな。 やっぱり五條作品はハードカバーなんですよね。重いけれど、持ち歩こう…かな。文庫は必ず文庫書き下ろしがあるから、文庫の方が追加エピも一緒に読めるからお得なんだけどね。 「革命シリーズ」はハードカバーも文庫も両方とも好きです。装丁、フォント全て、両方とも私好みなんです(笑) だから「革命シリーズ」に関してはどちらで読んでも… いや、やはり五條瑛といえばハードカバー2段組みだから、ハードカバーの方がいいな(笑) 昔「スノウ・グッピー」までは2段組が当たり前だったんですよね。シリーズ物は当然2段組だったけれど、番外編は1段組で。番外編は仕方がないなと思っていたんだけれど、最近のは「革命シリーズ」以外は全部1段組なのが哀しい。連載ものばかりだから仕方がないんだろうな。それに、掛け持ちで色々書いているしね。 ゆっくりでいいから、濃厚なのを1冊ずつ書いて欲しいです。 そういや「鉱物シリーズ」が漫画になるみたい。 漫画っすか… 悪くはないけれど、文字で読むからこそのあの世界だと思う。下手な絵で漫画にされたらたまらないなぁ。誰が描くのか知りませんが、下手な萌え心だけでは描いて欲しくないです。 ええ、この作品を萌えにしてしまう人がいますからねぇ…… まぁ、これだけじゃなくて、全てにおいてですが、萌えにする人がいる。それを否定するつもりはないけれど、私は萌えとは思えないし、萌えな背景じゃないのに萌えにしてしまって簡単に済まされるのがちと嫌なんですよね。 漫画、どう描かれるのか興味はありますが、きっと読み終えたらあの世界は五條さんの言葉じゃないとなぁ…と感じるんだろうな。
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