創造と想像のマニア
日記というよりもコラムかも…

2005年05月13日(金) 銀の檻を溶かして。

高里椎奈さんのデビュー作がやっと文庫化されました。6年も経って漸く初文庫ですよ。ノベルスを持っているのですが、表紙のイラストがどうにもイメージ通りだったので思わず買ってしまいました。でも、このシリーズ全作読んでいないんです。話は面白いと思うし、設定も面白いんです。私の頭の中の世界に通じるものも感じる事から好きなシリーズではあるのですが、読み続ける事が出来ないのです。2冊読めば次を読むのは1年程あけないと読めない。
言い回しが解らない部分があるからなのかもしれません。あと、苦手なミステリィというのもあるからだと思います。
でも、秋、座木、リベザルの3人がどういう過去を持っていて、どう未来を生きていくのかが気になります。
帯の背表紙には「本格推理でキャラ萌え」と書いてあるので、笑ってしまったのですが、解るような気は致します。面白いのはこの3人だけじゃなくて、3冊目の「悪魔と詐欺師」から出てくる奴(笑)の存在もまた面白かったりする。
ミステリィは苦手だけれど、この人たちが活きる世界はミステリィだけだと思うので、全部読みたいんだけどね。読むとしたらやはりノベルスで。
文庫はかなり文字がでかかったので私には辛いです。それに、2冊目がいつ出るのか解らない。今12冊出ているこのシリーズがどれだけのスピードで文庫になるのかも解らないしね。それに4冊ノベルスを持っているから引き続きこれで読み進めたい。もうちょっと速く読めるようにならないとなぁ。自然に嵌るのが一番いいのですが「気になる」という気持ちが生まれ、自分から嵌りに行くのもいい。無理矢理嵌ろうとしているんじゃないの? なんて誰に言い訳をしているのか解りませんが(自分にだろうけれども)、少しでも気になるんだったら自ら嵌って行くのも新しい発見があるのではないかと思うし、ミステリィは苦手だからといって、敬遠するのも勿体無い。それに、一番私が苦手とするミステリィの形ではないから気になるんだと思うしね。女の人が書いているから読めるのかな。でも、京極さんのミステリィも好きだからなぁ。といっても、これまた全部は読んでいません。
理由は…ミステリィが苦手だから(爆笑)
何で苦手なのに挑みたくなるのか自分でも解りません。京極さんのミステリィは単にミステリィだけというのではなく、色んな薀蓄があったりして、読み物としての楽しみがあるからなんですよね。多分それは高里さんのミステリィも同じ。
トリックには全く興味がないし、だから何? な感じなので、そこはマジでどうでもいい。なので、そこを中心にさえ書かれていなかったらミステリィというカテゴリの中の作品でも「続きを読みたい」という気持ちになるんだと思います。
高里さんの作品に惹かれたのは秋がリベザルに注意する言葉でした。「○○でいい」とリベザルがいい、それに対しての秋の注意が良かったんです。「○○でいい」のではなく「○○がいい」という言葉遣いをしろという内容。ご飯だったのですが、作った人に失礼だから「で」だとどうでもいいと取られる。それを言われた人の立場を考えろ、と。自分の希望はないのか! みたいなね。
些細な事なのかもしれないけれど、そういう物語とは関係しない生活の部分が見えるのってとても楽しいし、犯人が解ったとしても、原因が解ったとしてもまた読みたいと思うから。
うん、続きのノベルスを集めよう。
京極さんの続きも…読もう(笑)


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未森

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