創造と想像のマニア
日記というよりもコラムかも…

2004年01月18日(日) 血と水。

吉本ばななの短編集「とかげ」の中に収録されている「血と水」という話が好きです。
この短編集の中の話全部好きなのですが、特にこの話が好きで、彼が作るたった1つのお守りって一体どんなものなのだろう… と、こんな事を思うのは私がお守り石を持っているからなのかな。
この「血と水」を読むと「アムリタ」も読みたくなる。「アムリタ」の中にちょっと宗教的な集まりで「自分を変える」というセミナーみたいなのに行く人は殆どちょっと違う世界の人になってしまったり、元のままでは戻らない人が多いといわれている中、全く変わらず頑固に自分を持ち続けたまま「ばからしい」という感想を述べた友達がいた… という風なエピソードがあって、その部分を思い出す。
感化されずに頑固に自分を持ち続ける人って結構好きだなと思うからなのかもしれない。最近この話を読んでいないので、またお風呂に持って入ろうかな。流石に2冊全部を読みきるのは辛いので、1冊ずつ読もう。
ばなな作品はちょっと違った感性や、能力を持っている人が多く出てくる。それを嫌う人もいるけれど、この人の作品に関してはいつも自然に嫌悪感もなく、当たり前のようにいる人たちとして読んでいます。何でこんなにすんなりと受け入れているのかは自分でもよく解らないのですが、他の人の物語だと「そんな奴いるかい」と思う事が多いので、不思議です。
そしていつも思うのが「食べ物を大切にしなくちゃ」という思いと「美味しい料理作りたい。食べたい」という思いも出てくる。多分これはいつも美味しそうに食べるシーンがよく出てくるからなんだろうな。いや、初めて読んだばなな作品が「キッチン」だったからなのかもしれない。これ読むと「カツ丼」を食べたくなるんだよ〜〜。この間作ってしまった… 我ながら美味しかったので、また近いうちに作ろうかな〜(笑) つい「よっしゃ、うまく出来た」と思うとすぐにまた同じのを作りたくなるのです(笑)
それよりも先に中華団子を作らねば… 最近あんを作るのが好きというか、すっぱいあんのかかった料理に嵌ってんだよね。子供の頃は嫌いだったのですが、大人になってようやくこのすっぱさの良さを味わう事が出来るようになったのでしょう。


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未森

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