深夜、ウトウトしていた私をダンナが起した。「ごめんね、12時直後に言うの忘れてた。 お誕生日おめでとう」『どうもありがとう』「29歳になったんだっけ? 歳とったね」『うん。一緒に歳とったね』「出会った時は23歳だったもんね」『結婚したのは26歳だったしね』「それなのに、もうママだもんね」ダンナは私の頭を、私は自分のお腹を撫でながら、ふたたび、夢の中へと落ちていった。