「オレになんかできることある?」遠慮がちにダンナが言った。受け入れてくれた。こんなにどうしようもない妻なのに。数日前までは目を背けた私の状況を、ポツリポツリと質問しつつ、ゆっくりと理解しているようだった。「側にいてくれたら嬉しい」私がそう言うと、「それは、難しいなぁ」……と笑い飛ばしてくれた。どうもありがとう。あなたと結婚できた私という人間は、本当に幸せだと思った。