表の日記では触れたことがあったけれども、 私は生ハムに凝っていた。
なぜ過去形になったかというと、 贔屓にしていたメーカーが雪印だったからだ。
不正が明るみに出て、 雪印製品が店頭から姿を消した。
ミート事業から撤退するかもしれないという話も。
ひどく残念だ。
何が残念って雪印が不正をしたことではなく、 ただ純粋にあの生ハムが食べられなくなることが。
これは私のただの予想にすぎないが、 和牛と偽った会社は他にもあるはずだ。
社内の上役のほんの一部の人間の決定で行ったことであって、 全社員満場一致でその不正を決行したわけではないはずだ。
食中毒事件で失った棚を、 営業社員達がどんな思いをして取り戻したのだろう。
何が言いたいかというと、 支持した人間だけに処分をくだして、 ミート事業からは撤退しないで欲しいということ。
自分本位な願いだけど、 それほど雪印の生ハムは私の口に合っていたのだ。
食中毒は困るけど、 牛の産地を偽るなんてかわいいもんだよと思う私は、
まともな組織で働いたことがない証拠なのかもしれない。
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