2011年03月25日(金)
311のこと/揺れたあと
お客さんは揺れの間静まり返っていましたが 店員さんたちは大きな声を上げていました。 「この建物は安全です、倒壊しません! 外に飛び出さずに、中にとどまってください!」 この冷静な様子を見たから、客側も特にぱにくることなく 済んでいたのかな、と今は思います。
しばらく(5分くらいかかったように感じました)して 揺れはおさまり、すごかったですね…と他の客と言いながら レジでの支払いを続けました。 カード支払いにしようと思っていたのに、できなくなっていたので お財布の現金で買える分だけとなりましたが。
暗く、音楽が消え、ところどころで非常用電源だけが光る、だだっぴろいスーパー。 ガラス張りの出入り口から見える、晴れた外との明るさのギャップが、すごい。 外を見つめて、立ち尽くす数十人の背中の様子が スティーブン・キングの小説「霧」みたいだなあ、と ぼんやり思いました。 謎の霧によって、スーパーに閉じ込められてしまう人たちの話。 (あ、あの小説も原子力が関係してた気がする) それから、映画の「ゾンビ」みたいだなと。 現実味がない世界に、いきなり飛びこんでしまったような変な気分。
袋詰めした荷物を持って出口横のベンチに座り まず最初に夫にメール、そしてツイッターで 「私は無事です」のひとことを、ツイート。 家に帰ってひとりでいるより、人がいるここの方がいいなあと なんだか帰れないきもちでいました。
ネットに繋いで、各地の震度を知りぞっとしてるところで 店内放送。 「宮城県震度7です…このあたり一帯は今停電中です…信号も」という説明に みんなからいっせいにざわめきが。
ここで「あっ」と気がつき、生鮮食品持ち帰り用の氷をもらいました。 この氷は、のちのちまで役立つこととなります。
店員さん同士が「今日はこれで閉店に」「入り口を閉めよう」と 話しているのが聞こえたので、とにかく家まで帰ろう…と店を出ました。 歩いて帰る途中、大きな余震が何度もあって、こわかった。 電信柱が倒れるんじゃないかと、道の真ん中を歩きました。 道のあちこちで座り込んでしまっている人たちも見ました。
そんな帰り道で。
道で会えば会釈する、そのくらいのつきあいだった近所の人たちが たくさん声をかけて、気にかけてくれて。 うわーん、ひとりじゃなかったーーー、と すごくすごく、安心しました。
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