解放区

2012年05月03日(木) 精神科

まあいろいろありますけどなあ。

連休に入った途端に体調を崩した。まあ胃腸炎だと思うのだが嘔気と下痢が止まらない。持病である血便もひどくなった。正直ふらふらで、トイレとベッドの往復状態だったのだが、心配した母と妹が鮨を持って家に来てくれた。父は喜んだが胃腸の弱っているてめえに鮨はどうかと思うぞ。まあ好物なもので美味しくいただいたが。鮨食って死んだら本望やな。もしやこれは、家族が用意してくれた花道か。


精神科医療の問題点はいろいろと指摘されていて、てめえは学生の時は「またマスコミは小さな問題を大きくしよって」などと考えていたが、実際に働き始めるとその異常さに気付くことになってしまった。

精神科医療の一番の問題点は、治療の標準化が非常に難しいということにあると思う。内科であれば、例えば糖尿病の治療は血糖値を下げることだし、その為の標準的な治療法もあり、結果の評価も血糖値を測定することにより客観的な評価が可能である。他の医師と違う治療をしていると同僚の医師や患者からたちまち批判されるわけだ。

精神科の治療はそういうわけにはいかない。まず客観的な評価が難しいし、標準的な治療も望めない。こうして適当な治療が幅を利かせる上に、それを批判するすべもなく、治療は精神科医個々の良心にかかっているということになる。

だからせめて単剤で治療しましょうというのは最低限の良心だったのではないのか。てめえはそう思う。

実際に治療現場にいて驚いたことは、精神科のDrは実に変わった方が多いということだ。単に変人だといいのだろうが、どちらかというと患者として治療が必要な人が明らかにいる。また自分の専門分野なのに全く勉強していない人もいる。内科以下ってどういうことやねんと言いたい。

また、内科の立場から言わせてもらうと、身体疾患を全く見れない方が多い。少しでも発熱するとすぐに丸投げ。いや、まだ丸投げの方がましだ。なんとかてめえの施設で頑張られるが、適切ではない抗生剤を使用した挙句、敗血症となって送ってくるのだけは勘弁してほしい。

しかし、内科の患者が精神問題を抱えても、全く診てくれない。そもそも精神科の救急をほとんどしていないので、精神科救急は内科が診ているわけだ。夜中に精神異常をきたされて運び込まれ、数少ない夜勤の看護婦さんを数人がかりで朝までみても、朝になっても引き取ってくれないってどういうことか。

最近精神科医療についての批判的な記事などを目にするようになったが、さもありなんと思う。闇に葬られている突然死や心不全はいっぱいいると思うぞ。

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=53137


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