解放区

2011年10月15日(土) 徒然と

もっと若いころから徐々に気がついてはいたが、年を重ねるごとに、新しい友人を得るということは困難になっていくわけだ。もちろん、付き合いのある人は社会経験を積めば積むほど増えていくが、「知り合い」以上になることはない。若いころのように熱い議論をすることもなく、無防備に自分の心をさらけ出したりすることもない。そうして、どうでもいい腹の探り合いだけの知り合いがどんどん増えていく。そんな中にも魅力的な人物はいるが、若いころのようにはいかない。もっと若い時に出会っていれば、また違ったのだろうが。

そういう意味でも、昔から変わることなく付き合いのある人たちというのはとても貴重だ。長い間会っていなくとも、一瞬で昔の時間に戻ることができ、普段しないような熱い議論もできる。ただ人間には寿命があるので今後はどんどん減っていくだけだろう。

今のどうしようもない状況を打破すべくひそかにいろんなことを進めており、うまくいけばうまくいくだろうが、その中で新たな知り合いもできることだろう。だが、今までの友人(少なくとも、大学を卒業するまでのまったくただの人間だったときの自分と出会うことができた友人)と同じような付き合いをできる友人には、まず今後は出会わないだろう。

先日、連続して予期せぬ友人との再会あり。個々の再開とは全く関係なかったが、その合間に何故か予期せぬ悟りを開いてしまった。というわけで、これからは今の仕事に見切りをつけて新しい方向に進んでいくことにした。色々あったが、いまは全く食べるためだけに仕事をしている。退職の意向も伝えた。うまくいくといいが、このご時世でもあり簡単には辞めさせてくれないわけだな。

おっさんになったら、若いころには見えなかったことがいろいろ見えてきて、なんだか悲しい。今後は穏やかに生きていきたいが、さてどうなることやら。


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い・よんひー [MAIL]

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