サボテンは歌う。

2004年11月04日(木) 京都旅行 第2日目。

7時に起きるはずが7時半に起床。
急いで準備をして8時半に出発。
今回も夏と同じホテルに泊まっていたので、前回気になりつつも入らなかった
西洞院食堂という名前のセルフサービス制の食堂で朝ご飯。


まずは京都御所へ。
普段は予約制だけど、11月3日〜7日までは特別拝観期間で誰でも中に入ることが出来る。
旅行の日程を決めてから、ちょうど特別拝観期間にあたってるのを知り、これは絶対に
行くしかないでしょうと思ってた。
御所の中は広くてきれいだった。
ここに歴代の天皇がいたんだなあと思うと感慨深い。

最初のうちはあまり人がいなかったのに、だんだん増えてきた。
平日とは言え、さすがに観光客はいっぱいいるんだなあ。
予約制では入れないという紫宸殿の中まで見ることができて大満足。


御所を出て、寺町通りをぷらぷらと歩く。
道中、まるで赤門みたいな立派な門構えの高校を発見。
鴨沂高校というらしい。
思わず門の前で写真撮影。さすがに京都は高校までひと味違う。
しかし、もっと記念写真を撮りたかったのは、自転車で疾走する和服姿の女性。
惚れ惚れするほどの激走ぶり。
あんなことして着物の裾を車輪に巻き込んだりしないんだろうか・・・?
しかし、周りの人々がそんな彼女をまるで気にしていなかったことにさらに驚いた。
あれって京都では普通のことなの?


相国寺にたどり着き、ここを見た後下鴨神社に行く予定だったが、かなり歩いて
疲れていたのと、時間もおしていたこともあって予定変更。
このまま出町柳駅に行って叡山電鉄で鞍馬に向かうことにする。


出町柳駅付近に来た時、ふと思い立った。
「ここって『出町ふたば』がある場所じゃない?」
ちなみに。出町ふたばとは豆餅の有名なお店。
デパートにも出店してるようだけど、豆餅はすぐに売り切れてしまうらしい。
ぜひとも一度は行ってみたいと思ってた店が近くにあると思うといてもたってもいられず
ちょうど通りがかった交番で聞いてみるとすぐに場所を教えてくれた。
早速行ってみて豆餅を購入。
たしかに人気があるみたいで、軽い行列が出来ていた。

せっかくの出来たて豆餅なので、近くに流れている鴨川の川縁に降りて食べてみる。
餅のやわらかさ、餡の甘さと黒豆の塩っ気との絶妙なコントラスト・・・最高!


出町柳駅は川の向こう側にある。
でも橋を渡らずとも川の中に飛び石が並べてあったので、これを渡って対岸へ。
昼食としておにぎりを買った後、出町柳駅から叡山電鉄に乗って鞍馬へ向かう。

市原駅と二野瀬駅の間にある「紅葉のトンネル」で電車は徐行してくれたのだけど
残念ながら紅葉はまだまだだった。
完全に紅葉している時にこの電車に乗ったらすごくきれいなんだろうなあ。


鞍馬駅で下車すると、山の上にあるせいか、かなり涼しかった。
そしてその気候のおかげか、ところどころで紅葉していた。
これでこそ秋の京都に来たかいがあるってもの。
天気が良くて空気もさわやかな上、あたりは絶景のオンパレード。
しかも、観光客がほとんどいなくて、言うことなしだった。
鞍馬はすごく気に入ったなあ。
でも義経ゆかりの名所が多かったから、来年はもっと混んでしまうかな。
来年の大河ドラマは義経だから。


本当は鞍馬を見た後は東山に行くつもりだったのだけれど、鞍馬から山を越えたところにある
貴船界隈で紅葉灯籠祭りが開催中との情報を入手したので、急遽予定変更。
山を越えて貴船に向かうことにする。
結構本格的な山道で思いがけずハイキングまで楽しめた。


鞍馬寺はどうやら病気平癒の御利益があるらしい。
本堂に飾ってある絵馬はどれも「病気が治りますように」というような深刻なのが多かった。
ところが、それに混じって1つだけ強烈な絵馬を発見。

「巨人軍に取り憑きし悪しき流れ、悪霊を祓いたまえ」
「阪神タイガースの不当・不正野球的神通力を撲滅したまえ」

・・・何というか度肝を抜かれてしまった。
ファンってありがたいですね。
ちなみに他の絵馬は比較的新しいのに、この絵馬だけ去年のものだった。
お寺の人もおもしろがってこの絵馬は片づけていないのかなあ。


鞍馬駅から2時間ほどかけて歩いて貴船に到着。
それなのに貴船神社は工事中だった。
でも道沿いに灯籠が並べられていてとても綺麗だった・・・んだけど日が暮れてからは
すごく気温が下がって早々に退散することに。

ところがいつまでたってもバスが来ない。
普段は5時には終バスになっちゃうけど灯籠祭りの間は臨時便が出るはずなのに・・・。
しばらく待った後、臨時バスは平日には走ってないんだろうと諦めて、駅まで徒歩で
行こうとしたら、300m下に臨時バス停が出来ていた。
どうやら繁忙期にはバスは上まで入って来られないみたい。
しかしそれならそうとちゃんとバス停に書いておいておくれよ〜。


祇園付近に戻り、雑誌に載っていた「たま」というおばんさいの店で夕食を取ろうとしたが、
満席で入れず。
そこで、前回見つけた韓国料理の店、「素夢子」へ行くことにする。


移動中、かわいい着物屋さんに寄る。
柄入りの足袋と半襟を購入。
さらにK氏が記念に帯を買ってくれた。白地に桜模様と黄色のリバーシブル。
浴衣にも使えるとのこと。早く使ってみたいな。


つぶれてたらどうしようなんて心配したけれど杞憂で、素夢子はちゃんと営業してた。
パジョンが4種類出てくる定食を食べた。相変わらずおいしい。


ホテルに戻った後、豆餅の残りを食べた。
うーん、この豆餅、関東でも売ってくれないかしら。あまりにおいしいわ。


 < 過去  INDEX  未来 >


ニキ [HOMEPAGE]

My追加