サボテンは歌う。

2004年11月03日(水) 京都旅行 第1日目。

さてさて楽しみにしていた京都旅行。
今回は2泊3日、しかも3日目は2時半には京都を出る予定なのでかなり駆け足になる予定。
紅葉の季節にはまだ少し早いようだけど、それでも混んでるだろうから、今回は
極力バスでは移動せず、電車を使うプランを考えている。


朝は7時に起床して東京へ。
駅で弁当を購入して新幹線に乗り込む。
もともとの予定では京都に着いてから昼食を食べ、その後2時頃に西芳寺を訪れることに
していた。
ところが、西芳寺を拝観するには事前申し込みが必要なので、往復はがきで「2時」と
申し込んだのに、なぜか「1時集合」という返答が来てしまったのだ。
そこでやむなく昼食は駅弁ですませることに。
ああ、京都での食事が1回分減ってしまう・・・。


そんなこんなで京都駅到着後、ロッカーに荷物を押し込み猛烈ダッシュ!
京都駅から西芳寺のある松尾駅までは結構時間がかかる上、松尾駅からは徒歩20分くらい
かかるとのことなので焦ってたのだ。
でも急いだ結果、13時前に到着することが出来て一安心。
松尾駅から西芳寺まで歩く間、横は車が大渋滞してた。
やっぱり車で移動しないようにしようと心に誓う。


西芳寺、別名苔寺。
前回行った銀閣寺がとてもよかったので、そのルーツであるこの寺にはぜひ行ってみたかったのだ。
しかも拝観が申し込み制ということであまり混んでないだろうとの読みもあった。

結果的にはこれが大正解。
人は少ないし、とても雰囲気のよい寺だった。
しかも、ここでは写経をさせてくれるのだ。
寺に入った後、すぐに本堂に通されて写経をしてから庭を巡ることになっている。

本堂では各自小さなテーブルがあてがわれそこに正座して写経する。
私もK氏もこういうのが大好きなのですっごく真剣に書いてたのだが、べらべら
おしゃべりしながら書いている人が多くてうざかった。
K氏の隣にいた外国人が正座のつらさに耐えかねてギブアップしてたのは仕方ないけど
日本人でわざわざこんなところに来たんだったらちょっとは真面目にやれよなーって思う。
あと、用意されている筆ではなく、持参したサインペンでガリガリと猛スピードで
書いてたおじさんもいて、何だかなあと思った。
写経ってただ書けばいいってもんじゃないよ。

写経をしている最中に、お坊さんがやってきて読経を始めた。
皆唱和するのだが、これががめちゃくちゃハイスパートでぜんぜんついて行けなかった。
しかも3回続けて唱えたので息切れしてしまった。

真剣に書いていたら、私たちが書き上げたのはほとんど最後の方だった。
顔を上げると、向かいの席にはもう1人しか残っておらず、書いているのは
とってもパンクな格好の若い男の人。
ピンク色のシャツに耳にはピアス。
ちょっと意外に思ってたら、その人が先に写経を供えて部屋を出て行った。
自分の写経を供える時にふと彼の書いた写経を見ると、ものすごい達筆。
しかも願い事は「よい彼女が出来ますように」・・・。
人は見かけによらないんだなあとしみじみ思った。


写経の後は庭をじっくり見て回る。
もともと人が少なかったのに、私たちが写経している間に皆見終わってしまったようで
貸し切り状態で楽しかった。
紅葉にはまだちょっと早かったけど、色づき初めの葉と緑の葉とが入り交じって
それはそれですてきな風景。



苔寺を後にして、次は隣にある鈴虫寺に向かう。
ここで売ってるお守りは御利益があるというので前から行ってみたいと思っていた。
ところがこちらは西芳寺とは違って大混雑。
上の方にある寺の入り口から階段を下り、下の道路まで長蛇の列が続いてる。
萎えそうな気持ちを抑えつつ、「せっかく来たのだから」と初志貫徹して列に並んだ。

なぜ寺に入るのにこんなに並ぶのかというと、ここでは来た人たちに法話を
聞かせてくれるから。
あまりに時間がかかるので、途中で「お守りだけ買えませんか」と聞きに行ったら
「1回目の方には必ず法話を聞いて頂くことになってます」とのこと。

結局約1時間ほど待ってようやく寺の中へ。
でも待たされただけあって、面白くてタメになる法話を聞くことができた。
お守りの使用上の注意もあって、法話を聞かないとお守りを買えない理由にも納得がいった。
・・・これだけ苦労して手に入れたお守りなんだから御利益があるといいな。


本当はこの後、一度京都駅に戻って荷物を取ってからチェックインするはずだったが
夕食の予約時間が迫ってたので店に直行することにする。
実は、新幹線の中でガイドブックを読んでよさそうな店を見つけたので西芳寺を
出た後で予約しておいたのだ。


ホテルに寄らないことにしたら少し時間に余裕が出来たので、途中で祇園きななに寄って
アイスクリームをテイクアウト。
9月に名古屋に行った際、偶然デパ地下に出店されていたのを食べた時から
「京都に行ったら絶対食べに行く」と決めていた。
期待以上のおいしさで大満足。


夕食を食べたのは「豆水楼」という町家の建物を使った豆腐料理の店。
思いつきで予約した割には、大正解でした。
湯豆腐や湯葉揚げなど様々な豆腐料理を堪能していい気分。


食事の後は高台寺の夜間拝観へ。
こちらも紅葉にはまだ早かったものの、夜中にお寺の中を歩けるだけでも何だか楽しかった。
ライトアップされた紅葉が、池に映って幻想的な世界。


この後京都駅で荷物を回収し、遅めのチェックイン。
さすがに疲れたけど楽しい1日でした。


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