Coming Up...trash

 

 

2003年12月31日(水) Factory31(樺地・跡部)


 背中に回る腕が硬くて力強くて思い切り胸に押し付けられて鼻がつぶれそうになるからあわてて顔を横に向ける。
 
 俺の髪に寄せられるのはたぶんあいつの顔。

 折り曲げられている俺の手があいつのシャツの胸、しがみつくように布地を握り締める。

 手が熱い。顔も熱い。ぴったり身体が隙間なく触れているみたいで、俺が熱いのかあいつが熱いのか分からない。

 耳から注ぎ込まれる息と声。身体が震える。なんかムカムカする。腕を回すついでにちょっと叩いてやる。でもほどかない。見られたくないから顔を押し付ける。

 あいつから原っぱみたいな香りがした。



☆来年もよろしくお願いします☆




 

 

 

 

 

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樺地景吾
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