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2009年06月23日(火) |
江戸の青空〜Keep On Shackin'〜 |
久々のG2プロデュースです。(AGAPE store?)
落語を題材にシリーズ、『地獄八景亡者戯』(2002)、『地獄八景・・浮世百景』(2007)は上方落語でした。観たはずなんだけど、記憶が、ごっちゃ(;^_^A…昔の特典無し時代の舞台DVDは買ってたのに、最近は買ってなくて…いつのまにやら特典がついてるらしい。収集癖が出そう(;^_^A
で、今回の『江戸の青空』は、江戸の落語で。千葉雅子さんもかんでます。(て、脚本?)
井戸の茶碗 厩火事 御神酒徳利 火焔太鼓 笠碁 三軒長屋 芝浜 たらちね 文七元結 柳田格之進 らくだ 和歌三神
の12の噺を「五十両」のキーワードにひとつの物語にしちゃったもの。
メインは、『芝浜』と『文七元結』なので、実は題目は知っていても、中身まで知っているのはこの2つなので、かなりわかりやすかったです。
てか、その2つも入りは歌舞伎だし(;^_^A
シゲちゃんは、その芝浜の勝五郎、出来た女房が須藤理彩。
芝浜っていうか『芝浜の革財布』 勝五郎は、やったら出来る魚屋なのに、昼から飲んでばかり、ほうぼうから借り物をして女房がやりくりするもついには、年越しの用意(食事)にも困る。そこで女房、一大決心で勝五郎に明日は早起きして河岸へ行ってくれと頼み込む。承知した勝五郎だが、芝浜で顔を洗っていると大金の入った革財布を拾う。 働く気の無い勝五郎は、ラッキーとばかりに革財布を持ち帰り、あちこちから人を呼び、酒や肴を頼みどんちゃん騒ぎ。 このままでは使いきるのも早々、しかももともと他人の金、考えあぐねた女房は、二日酔いで目覚めた勝五郎に「大金入りの革財布なんて知らないね、大方夢でも見たんだろう」と、どんちゃん騒ぎの借財だけが増えた、今年はついに年も越せないと嘆く。 こいつぁ、えらいことしちまった、ついにここまできたか…と、心を入れ替え真面目に働く。三年の後、勝五郎は店を構えられるほどになり、ついに女房は夢ではなかったと、離縁覚悟で騙したことを告白する。勝五郎は、感謝こそすれ叱ることなんかない…と、大団円。
確か、お金は番所に届けたものの、名乗るものなく戻ってきたような…。
文七元結は 博打好きの父を諌めるため、借財を返すために、娘が、吉原の知り合いの女に自分を預かってくれと頼む。女将の計らいですぐには店には出さないで、行儀見習いで中の仕事をさせるから、娘の気持ちをくんで、1年は心配せず働きなさいと父を説得する。ただしきっかり1年を過ぎたら店に出すからねと。 1年の後、50両を用意して店に向かう父は、橋から身投げしようとする手代文七と行き当たる。事情を聞けば文七、大切な集金の50両をなくしてしまった、この期に及んでは死んで詫びるしかないのだという。娘を身受けるのに必要な50両、これを身を引き裂く思いで文七にやる父。 家で嘆く父のところに、実は文七がなくしたと思った50両は、碁の相手をした場所で忘れただけで店には届いていた。大恩人の父のところに、店主と文七が、娘を連れてくる。1年であでやかになった娘と文七は、一目惚れしあい、暖簾分けする文七は、娘と夫婦になり元結屋をやりたいと、父に報告、大団円。
『江戸の青空』では、文七が落としたと思われる50両を、勝五郎が拾い。勝五郎女房は三軒長屋の隣の道場(講談師が剣術指南している)で最近くず屋から買った仏像の中に50両を隠す。 文七は、ケチな旦那になくした50両のことを告げられず、棚にしまったふりをしたばかりに、碁をうちにきていた浪人柳田が旦那に疑われる。(仏像は柳田が、くず屋に売ったもので、正直者の講談師が見つけ、くず屋と一緒に柳田に50両返しにきたのに、「知らずに売ったもの、受けとれぬ」と拒否)
死ぬ覚悟の柳田と文七が橋で出会うが、話が通じない。そこに勝五郎、川から現れる。実はすでに身投げしたものの(お金が夢だと言われ働くと行って出たのに、働く気がおきない自分にあきれて)、ついつい水練の心得があり泳いでいたら楽しくなったという、能天気もの。
文七の切実な思いと、善人ぶってるケチな旦那に疑われた柳田の話を聞き、勝五郎、いい案がありますぜと。
実はあの善人ぶってるケチな旦那は、ケチったお金を全部三軒長屋に囲ってる愛人に使っている。しかも勝五郎と講談師を追い出し庭なんかのある愛人宅に改築しようとたくらんでる。
今、引越したい事情があるが先立つものがないと話を持ちかけたら、喜んでお金を出すもっていきようがあると。
そして講談師の家としめしあわせ25両づつをいただいちゃおうと。(引っ越し先は隣同士お互いの家)
勝五郎女房の妹の亭主が、そのお店で番頭をしているから、以前失せ物を言い当てた(知ってただけ)ように、そのお金を言い当てさせ、文七もおとがめなし、柳田の疑いも晴れる、という。
あれれ?50両、余ってくるね?と思いきや、落語と違い、文七が落として勝五郎が拾い、女房が隠して、くず屋が柳田に戻そうとした50両は、勢いで、川に捨てちゃったのでした。
ケチな旦那のあぶく銭で補ったので、あぶく銭になってしまった50両は、川へと消えたというわけで。
文七はなくしたお金が戻り(?)、柳田は四角四面に生きてきた生き方を少し変えることを覚え、娘と旅立ち、(文七ちょっと恋心あったので失恋するも) にせ剣術指南をしていた講談師は講談師に戻る決意をし、番頭夫婦は変わらず仲良く、くず屋も変わらず正直商売、勝五郎は真面目に働きだし女房と仲良く暮らし、ちょっと腑に落ちない感じがしながら、ケチな旦那も50両が見つかり、大団円、ぱちぱちぱち。
そんな感じの話です(;^_^A
配役よかったわー。
シゲちゃんは、ダメ勝五郎でも女房大事な若者をなんだか嬉しそうに演じてた。
喧嘩しながらも勝五郎大好きな女房須藤理彩、対する妹は今回は落ち着いた感じですか?松永玲子さん、って見てたら随所松永玲子だし(笑)
松永玲子の亭主でいつまでも二番手が好きな番頭の柳家花緑さんが、いい塩梅でねー。植本潤さんは想像内の役どころでしたが、そつなく。
あとは、最近女好き路線な感じの西岡徳馬さんが超堅物で、堅物てか極悪に身を滅ぼすシェイクスピアワールドな吉田鋼太郎さんが、お軽い役で(笑)、絶対人間の弱さが悪さに転じたりの曲者中村まことさんが終始好い人、とあんまり見ない感じが面白かった。
若手の方は、なんだか多分初見か、初見的(;^_^Aあいすまぬ。
で、やっぱりやっぱりの松尾さん(爆) 松永さんと2人で、アドリブで花緑さんをいぢって困らせて楽しんでた(笑)
善人ぶりつつ、愛人のとこでごろごろしつつ、ケチな旦那っていう、いやらしい役が、まぁ、素敵!みたいな。やっぱり松尾貴史好きだねー。
落語は、上方落語の「あみだ池」とか「饅頭怖い」とか「はてなの茶碗」とか落語として聞いてるのはあるはずなんです。米朝さんとか三枝さんとかテレビでやってはったからね。
てゆーか、一時期米朝一門会とか行ってたわ(;^_^A
「火焔太鼓」は、風間杜夫さんがやったのを明治座までは見に行けず。
そんなこんなで、人形浄瑠璃や狂言もそうですが、落語も、歌舞伎になったものを見て、あぁ、元は落語やったのかと思うもののほうが多いです。
人情噺やけど、サゲがあって最後は笑える。元の落語がよほど出来上がったものなんやろなーと思うのです。
数年、プチ落語ブームがきてるみたいなんで、機会をつくって出掛けたいものです。(10月まで、他のミーハーが詰まってるけど、笑)
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