ドラマ!ドラマ!ドラマ!
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このあいだのまさしんぐWORLDで、さださんが歌ってくれました。もちろんありがたいことにドラマにしてくださるそうで…と、紹介して。
フジテレビにま虫が多いのか、毎年一作やっていきますとかいかないとか。…やられた…と、別にドラマ制作に関わってないけど思った私(;^_^A
それから、『親父の一番長い日』のその後の歌を。連続で。もう二度とやらないよ(苦笑)と。だって二曲で30分だもん(笑)
『親父の一番長い日』は、長いだけに、歌詞を覚えてはいないけど、さださんについてくちづさめる感じではある。
どうしてもさだ家の物語としてフィクションだけど、とらえてしまう。どう2時間枠のドラマにするのか…楽しみでもあり、さてさて…。
記憶が曖昧なんですが、その時に、妹(娘)役が長澤まさみちゃんだと聞いたかもしれない。親父が國村さんだって聞いたような気がするから。イメージで、「れいこが長澤まさみ」という感じで笑ってたような…。
で、私は、その時に長澤かよーって、がっかり見る気も半減したのか、その後、すっかり忘れてて(笑)、番組宣伝で知って、またがっかりしたという。
録画しとけ!と思ったけど、レコ残はなく、だいたいこういう気持ちのノリだと、絶対録画したら見れないな、と、『必殺』を録画して『親父の一番長い日』を見ることにした。
物語は本人(兄)の結婚式からはじまる。デフォルメされた兄のおたおたぶりが伊藤くんに似合っている。新婦、中山忍!好きだよー。そのあと展開される物語の中で、ほんわかした雰囲気と、兄をうまく尻にしきつつたてている感じ、しっかり嫁もやってる感じが『関白宣言』からもってきたのか、なんだかさだの世界で、ほほえましい。
クライマックスの誓いのキスで、親父と妹が教会に響く声で喧嘩する。
そして時間は妹が生まれた日に。 (いきなり近所にある理髪店が「佐田」って、笑) 兄のナレーションで現在まで。あぁ、そういう過程で、この喧嘩か…。
って、親父ぃ〜、昔気質で石頭で娘溺愛はいいけど、嫁にもらった中山忍の家族はまったくちゃんと映らないけど、娘の晴れの日に、喧嘩したらぶち壊しじゃん! 相手の親父の気持ちになって一瞬我慢して後でやりなよ…。
って、ドラマだから、そこに時間が戻ってあっというまに事件が起きるので、それどころではなくなるんだけど(;^_^A
兄のナレーションが、まったく歌詞に忠実な感じで、こそばゆかったです。
だからかな? さださんも、ステージで、20年前の歌を今、ドラマにしてもらえるのはありがたいしすごいと喜びながら、やっばり時間経過はあるので、物語は今風になってますけどね、とおっしゃってましたが。
私の中の『親父の一番長い日』の親父は、叱る時は大声出すけど、基本怒ると黙るタイプで、妹(娘)も学生時代の反抗期を経たら、割りと親を尊重しているタイプと感じていた。
腹がたっても、めったに軽々しく父親に「ばっかじゃないの?」なんて叫びまくるいかれぽんちなばか娘(に、前半見えるんだよ「僕の妹」のイメージもあって)では決してない。
母や、兄や友達に、父さんのことは好きで尊敬もしてるけど、とにかく厳しくて頭ごなしなのよ、今はいないけど、将来結婚相手ができたらどうなるか、とゆーかこのままでは結婚相手が見つかるのかしら、なんて思ってしまう(;_;) 。とか時々相談して、溺愛だからねー、とか答えられて、ありがたいけど負担でもあるわ…、本当に嫁いだりしたら脱け殻になったらどうしましょう、くらいの、なんだかそんな風景だったのよ。
でも、まぁ、今は、親父の溺愛が過剰に生活に入り込んできたら、嘘つくのがうまくなるか、正直ならぶつかるか、かなーと思ったり。
冒頭の兄の結婚式の喧嘩で、伊藤くんのセリフに「母はいつも笑っていた」というのがある。
後に、母が具合悪くなって入院するとこがあるんだけど、母、元々出番的に少ない。でもね、この母が入院してる間に、託された娘は喧嘩中だけどちゃんと母の代わりを果たすんだよね。
兄嫁もご飯作りにきて一緒に食べてってくれたりする家族なんだけど、やんちゃな妹(娘)が、仕事行って、病院行って、父のご飯の用意はきちんとするんだよね。
で、父が、嫁のご飯もおいしいけど、娘のつくる煮物が、妻と同じ味で驚くのよ。
下町の家で提灯屋やってる家だから、今時娘でも、母はきちんと家事を娘に多分なにげに仕込んでたんだよねー。と、母の存在の大きさも感じたり。
親父も、門前払いってのもあるけど、会うは会うけど許しは与えない。そういうタイプではなく、まず会わないで済まそうとする。 逃げてるだけなのか、会ったら娘に負けて許しちゃうからなのか。
やっと、携帯もある(爆)時代の親父と娘に慣れてきた頃、嫌な予感が。
てか、嫁の恋人が「父親とキャッチボールするのが夢だった」といって楽しみにくるのに出来ずに終わる。そこで、危険を感じたけど…。 高岡の「最近野球やってないからな」に、お前ルーキーズちゃうんと心がつっこみました(笑)
で、 兄の結婚式で口喧嘩止まらない親子を連れ出した兄。そこに妹に電話が…。恋人が事故にあって危篤だと。
親父、一転、結婚式は当人(息子)に任せ、娘を連れて病院へ。(のちに同じ病院に母がしばらく入院することになる)
「奇跡はおきた。(兄ナレ)」
そう、助からなきゃ!!
「はずだった(兄ナレ)」
妹「命が助かっただけで奇跡なんだよ?」
恋人の足は一生動かない。
えー…。
そういうドラマは、そういうドラマで描こうよ。なにも『親子の一番長い日』でなくても…。
テンションだださがりであった。
なんで、ここで高岡をそうする必要があったんだろう?他に展開はなかったのか?
妹の頑張りと、恋人の気丈さに、大丈夫と考える兄に、賛成していた母も簡単じゃなくなったとつぶやく。
娘の献身に、もう娘ではなく一人の女なんだと、思った父は、賛成したい気持ちにかられつつ、やはり娘は娘、結婚は賭けじゃない、とりあえずやってみようじゃだめだ。
「もし、あいつが、私、もうダメ、と、途中で言い出したらどうする?」と、息子に言う。
先が長いからの反対だと。
恋人本人も手術後は、楽観的だったけど、実際リハビリがはじまると、自分もままならないのにお前を幸せにするなんて言えない、と、別れをきりだす。
ただ一緒にいたいんだよー!と、リハビリも相当なとこまで一緒に頑張った妹(娘)は泣く。
恋人の母も、親父に「娘さんに甘えすぎました。こうなったからには、二人は結婚はさせられません」と苦渋の選択をつげにくる。
だからほら、これはまた別の話、でいいじゃん! と思う私。
この時、最初にグランドで忘れていったグローブとボールを親父が母に返すと、母は、息子の野球好きメモリートーク。
何かを思い立つ親父。
勝負だ!
家族が見守る中、車椅子でバッターボックスに入る恋人。ピッチャーは親父、キャッチャーは兄。 三球のうち一球でも打てたら…。
三球目、バットにあたった球は、ピッチャーマウンドの手前でぽてんぽてんと止まる。車椅子で走る恋人。
そういえば、娘お転婆エピで、大人相手に「打つまで帰らない」と言い張った娘が、やっと打った球も親父の目の前に落ちた。
声援でわく中、車椅子で走る恋人。
突然、親父 「わかった!!」
世界が止まり、皆が親父を見つめる。
「娘はくれてやる!!」 マウンドに座り込みを決め込む親父。
あー、そうか…。
そうだな、
今の時代、 ♪わかった娘はくれてやる 奪って行く君を一度だけ殴らせろと言った♪
こんな振り絞る思いで「わかった娘はくれてやる」と言って、溺愛してるからって嫁に出す親父を描くには、想像される将来の苦労が幸せを圧迫するだろうとリアルにわかるものにする必要があったのかな、とわかった気がする。
結婚してから事故に会う人や病気になる人もあるし、もちろん出会いからそれを知って、「健やかなる時も病める時も」と誓う二人もたくさんいるんだし。
彼の場合、不自由はあるけど、性格が健康そうだし、リハビリで出来ることも増えてるし、仕事中の事故だから、労災がきいてるだろうし、職場復帰も事務とかで出来るなら(百貨店てどうなんだろ?)仕事も心配ないし。
なによりあの家族がついてるんだと思うと、心強い。
もっと違う、『親父の一度長い日』、と思うけど(;^_^A
娘を溺愛する親父。 表現はそれぞれだが、親父はたいてい娘は溺愛するらしい。 溺愛する父親がそばにいる家庭に育ったらどんなふうに私は違っていただろう。
親父がいるからといってちゃんと溺愛出来る親父かなんて保証はないけどね。
さださんの歌はめちゃめちゃたくさんあるし、その中で『親父の一番長い日』が私の中でどのくらいの位置かというと、あえてCDを出して聴くほどではないというか、いい歌だけど、つらくなることもあるじゃんみたいな。
でもコンサートで聴くと、色んな感情、物語の力、自分の思いなどなどで、ぐっとはくる。
作り手にはもっと苦しんで、違う親父の「わかった娘はくれてやる」を見たかったのは、否めない。
なにしろ、さらに、さださんが作った20年後の続編では、親父に殴られた婿が歌う形で、なんと、余命を宣告されてしまう、妻と娘をこの世で見守れない親父になってしまったという歌詞なので…なんだかな…。
また人、それぞれ、思い入れやイメージあるからね、難しいね。
理髪店佐田の親父が、ラストにも顔を出すとは思わなかった(笑)。 なんか、今年の父の日は久しぶりに妹の書いた提灯が…のくだりで家を映すのに至る前に、実家に帰ろうとしてる兄夫婦が理髪店佐田の親父とすれ違い会釈するくらいのさりげなさでよかった気がする(;^_^A
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