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- 諸行無常 -

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2005年07月15日(金) セミの声

早いもので、もうセミの声が聞こえる。

まだ梅雨も覚めやらんばかりの陽気にセミの声は聊か不思議な感じ。

夕立が良く降る。

夕立でモワッとした空気の中、陽が沈んで行き、街灯や店の灯りだけが光り始め

やがて綺麗に夕焼けに変わって行く。

セミの声は夕焼け空によく似合う。

でもそれは夏の終わりを感じさせてしまう寂しい声でもある。

日本の夏はあっという間に過ぎてしまう。

何もせずに居ると、何も出来ないまま、取り戻せない時間として過ぎていく。

もう自分くらいの年になると、毎年の夏がもったいないと感じるようになる。

あっという間に過ぎてしまう夏と、老いて行く自分。

切ないかなそれが加齢であり、大人として季節を感じられるひとつのファクターでもある。

セミの声

少し耳を傾けながらボーっとタバコを吸う一瞬だけがほんのり今年初めての夏を感じさせた一瞬だった。

早く入道雲を見たいな。

モクモクとあがる大きな入道雲。

沢山あがる入道雲を。

もうかれこれどれ位夏を感じなくなったんだろう。

少なくとも3年は夏と言う感じを味わえていない。

幼少以来、夏を楽しいと思えた3年前以来は。


toto