++ diary ++
- 諸行無常 -
日記の表紙に戻る|過去の日記|新しい日記
4年ぶり位に今の職場の近辺で知り合ったアンティークの関係とアパレルを営む経営者の方に偶然遭った。
最初おれの挨拶に気付かなかったようだったが、後でこっちに足を向けてくれた。
なんでも近所に出来たと言う居酒屋を探しに来た様で、そこが見つからない様子。
その人は村○さんと言う人で俺よりも十数歳くらい上の人だが、ちゃんと俺の名前を覚えてくれていて
「○○君は、人がいいのが災いしてるよな」と、俺を良く形容する。
彼は久し振りに逢っても全ての事を覚えていて、俺に会話を屈託なくしてくれた。
今の置かれてる状況から全てを話していった。
彼は奇しくもバブル時代を生き抜いている世代で、大もうけもしたけど、失敗もしているという時代の経験者。
色々な知識をもっている。
おれの一店舗を閉店する時も少し助けに加担してくれた。
彼は人の会社の取締役をしたのだが、その直後代表取締役が脳梗塞で倒れ、その後も今尚植物人間として生きている人の、清算業務に労を走した。
数千万に及ぶ、消費税の滞納、市県民税の滞納、自宅の差し押さえ手続き、などなど、様々な目に災難らしい。
元々お金は無いほうでは無いが、自分で財を成した、いわば成り上がりで、感心するところが多い。
彼がそうして泡を食っているのには、また彼の人の良さを助長する、性格的なものも有った。
俺は色んな話をしてくるこの目上の彼の話しを必死に親身に聞いた。
彼はどことなく、俺にいろんな事を話す事で、こぼせない愚痴をこうして話して晴らすような雰囲気だった。
そして長い話の後、彼は泣け無しの金で、買物をした。
そう言う人間模様が、当地で増えた。
こんな人もいれば、俺を裏切る行為をしている人もいて、仲が良いと思っているのは俺だけなのか、と思わせるような人間関係も浮上した。
6〜7年続いてきた、兄貴的存在とも思える人間関係を今年一つ切ることになりそうだ。
俺は甘いと、年配者が言う。
甘い性格に付け込まれて、相手に利用される、と。
俺は友達関係を築いていると思いつつ、相手は利用しているだけだ、と。
複雑な三十終の人間模様から、また一枚脱却せねばならないような時期に自分がいる事を知らされた
意味の深い一年の始まりとなった。
toto
|