++ diary ++
- 諸行無常 -
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イタリアのモンテドーロのコートを先生に譲った。
大事にしていた物だった。
生前故人に買ってもらった物だった。
モンテドーロは歴史の古いイタリアのスポーツコートや雨具を作っているメーカーだ。
洒落の効いたイタリア人らしいコートだった。
元々俺には少し丈が大きかった。
カーキ色のボディにパッディング・ライナーの付いたコートで
形はバルカラー。
二度と買う事が無いだろうコートだけど。
先生なら、と譲る事が出来た。
今日は、小○君の古着の商材が足りないと言うので、店を見に行って見ると
借り物の委託分が返品処理しなくてはならないと言う。
返品処理を少し手伝い、店内の全く半分が商材無しの状態。
これでは営業出来ないから明日は休むと言い出した彼。
俺は自分の所の在庫を彼に提供する事にした。
もともと在庫過剰な分を彼の店に車で運び、何とか形にした。
彼は迷いながら商売をするタイプ。
解っていつつも最初の一歩が踏み出せない彼。
ウインドウ際のVMDも助言を加え、家のアンティークテーブルなどを貸し出す事も検討させた。
彼には足りない物が多いが、何とか頑張って欲しい。
ただでさえシャッター街になりつつある通りなのだから。
toto
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