- 諸行無常 -
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| 2004年09月14日(火) | 深層心理 |
１６日施術する事になった親父を励ますべく電話をかけた。
滅多な事では電話で話す事も無い上に余り自分が実家に対して接点を
持たないようにしているせいもあったが
さすがに若い頃は散々ヤクザと喧嘩してきた親父と言えども今回ばかりは
俎板の上の鯉でアリ多少の気落ちも有ると思い
故人の時に行った麻酔〜手術までの運びなどを細かく説明し
不安を取り払ってやろうとした。
案の定、親父の声からは見えない不安が伝わった。
脊髄をいじる以上医療ミスも怖いので本当ならおれが手術の責任者のサインをして
同席してやりたかった。
おれの顧客にも医療ミスを露にすべく戦った人がいるからだ。
もちろんこの顧客の為におれもマスコミの知人のありとあらゆる手段を使ったが
これもまた案の定、病院の弁護士団体により欠き消された。
そんな事、そんな思いを身の回りでしない様に色んな事を伝えた。
親父を勇気づける為、おれは一つの嘘を付いた。
後から聞いて解った事だが親父の脊髄の今回の手術は
治癒率３割の物だと言う事がわかった。
２年余り放置したせいでどうも具合の悪い手術になるようで
その手術を１００%成功しても完全治癒にはホンの数パーセントしか無い確立だった。
でも、おれは親父のこれから治す病は治癒率の高い物だから
遅かれ早かれやらないといけないから。。。と言いながら嘘を並べた。
病人には時として嘘が必要になる、とおれは常々思っている。
病人に鞭は振るわない。
親父の状態は悪化していて、たった１０�辰修海修海�歩けない。
今回の手術によりおそらく車椅子に座る事になるだろう。
無理をして還暦を過ぎてもトラックで実家の荷物の運送をしたり
そんな事が負担をかけ益々悪化させていたらしい。
話は飛び、故人が無くなる３ヵ月前におれと６歳違いの従弟の嫁さんが突発性の全身癌でなくなった話になった。
お袋と会話をした時、その嫁さんは偏頭痛を訴え、整体に通ったり風邪薬を飲み続け
それまでの病気をどこの病院に行ってもわからず、風邪で済まされていたのだが
某大学病院にたまたま風邪の症状でかかった時
その全身癌余命２週間〜４週間と言う事が解り、すぐ入院無しのまま返されたのだった。
それを聞きお袋がおれの偏頭痛を心配する。
確かに自分でもその怖さは有るが、まだおれは自分の体の血行不良が主な原因だと
思い続けている。
お袋には、もしも診察で大きな病と解った時、故人の命日も近づいているので
ついにお迎えかとさえ笑い話に話してしまった。
自分の人生の終わりと言う、死にたいしての恐怖は余り無いが
家族や身の回りの人間の大きな病には目を伏せたくなる。
何度出くわしても気分の悪い物だ。
今年は祖父が無くなっている上に様々な出来事が有り
強ち、不安を隠せない。
余りにも頭痛がまだ続くようなら脳ドッグに入ろうと思う。
街の補助を含めて６万円程で出来ると聞いた。
歳を感じごまかし切れなくなってきた今の自分の体。
それまでが奇跡的に体調に出なかっただけだと周囲は言う。
巷間溢れる突然死の原因はこんな事が起因して増加しているのだろうか。
先ずは親父の手術の成功と治療に向けたリハを頑張る事に手を併せるのみ。
