++ diary ++
- 諸行無常 -
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火曜の朝、癌のドキュメンタリー番組を見た。
悲痛な叫びの届くような内容だった。
何組かの家族のドキュメンタリーと共に一つ俺の気を引いた物が有った。
夫婦娘一人の3人家族に、ある日突然父親が肺癌宣告をされた。
末期(4)だった。
母は娘と父に笑顔で馬鹿に振舞った。
やがて父は貯金のない事や転職したばかりと言う
自身の状況を省みて、病院をむりやり退院し結果2週間後に死去。
そして毎日を馬鹿に振舞い笑ってばかりいた母に娘は激怒。
しかし、実は母の身体にも父と時期を同じくして胃癌が住み付いていた。
父の看病をする立場に居ながら自分が手術を受ける事は出来ないと
無理を強い、娘と父に内緒で胃癌を隠しとおした。
結果、間もなく母も死去。
残された娘は一人施設に預けられ、後に結婚。
だが本人もまた子宮頚癌と診断。
何とも不運な運命だろうか。
厚生省は2015年には癌患者の死亡数は今の2倍になると正式発表したそうだ。
もはや直せないはずなどない医療革新の時代に
こうして今尚苦しむ人々を見るたびに涙腺が緩む。
この日も朝から涙が止まらない程、久し振りに泣いた。
Cancer・・・死と隣り合わせに生きる人間がどんな心もちで居るかを
身近に見た者として、様々な事を考えさせられ振り返させられる。
生は尊く、エネルギーの要るもので有り
それまで普通に感じられていた幸せの一片を奪われた時
その有難味を実感するので有ろうか。
今年も夏は暑く、体調を左右する。
今を幸せに生きるキーワードを探し、いつまでも前向きに楽しみを発見出来る様
奢らず、焦らず、じっくりと確実に一歩を踏み続けたい。
toto
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