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2004年07月20日(火) カルティエと言う一流ジュエラー

おれはカルティエのジュエリーとリストアクセサリーが好き。

カルティエのフルランナップで嫌いなものが無い程だ。

カルティエの時計の部門の最高決定権及びマネジメント以外全てを仕切っているのが

女性だと言う事を余り知られて居ない。

元々一流ブランドの時計士だったこの女史は

約3年前にカルティエに就き、その手腕を振るっている。

ツゥールビヨン機構に始まり、単なるカルティエのコレクションを

一流時計メーカーと戦える戦力を身につけさせた逸材である。

その力はデザインにまで及んでおり、それまでの売れない代名詞とされてきた

『サントス』などを機械式に変えるなどムーブメントの変更のみで

時計好きを唸らせる存在にしてしまったほど。

彼女が与えるカルティエへの功績は大きい物で

どれほどカルティエから見込んでいるのかは解らないが

俺の中では、それまでのカルティエとは180度違った時計作りをしている事を見れば瞭然だ。

ブルガリやV/C/アーペル、ティファニーのそれとは違い

明らかな時計ブランドのみでも一人歩き出来るだけの物を備えているからだ。

かつてブルガリのムーブメントも、かのジラールペルゴが作ったり

革はカミーユフォルネが提供したりしていたが

時計その物の価値観としては『ジュエラーが作る時計』と言う感じは否めなかった。

同じくしてエルメスもこの状態を脱却すべく素晴らしい時計を近々発表した。

どのメゾンも躍起になる理由は時計の出来ひとつで

全てのブランドイメージを変えられて見られてしまうからだ。

ブシュロンもダミアーニも有名デザイナーを使いブランドイメージを表現しようとしているが

やはりカルティエの牙城にはほど遠い。

カルティエは特別なのだ。

それほどにこの女史の功績は揺るぎ無く

おれがカルティエのCEOだったら、彼女に取締役の席を用意するだろう。

カルティエが他の時計を扱う一流メゾンと一線を置く理由はそこに有る。。。


toto