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- 諸行無常 -

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2003年11月27日(木) 招く災難と虚栄の非現実

虚栄心が旺盛な人が世の中には結構いる。

可愛い虚栄心は人を楽しませるに留まり諸悪には発展し得無い。

虚栄を張った後の人間はその虚栄から身を守る為に様々な苦悩を強いられる事になる。

各各の人間性を使い分け幾つかの自分を己の中に作り上げて行く事は

容易く見えて反動も大きい。

人は安定や安心を求めて日々、現実や社会と戦い、自分の居場所や

核をつくって行く。

しかしながら安定は時に招く災難を受け止めるだけの力を奪ってしまう。

受け入れられざるその災難は、己の安定や安心が作り出す慢心に酔い、見えない大きな壁となる。

壁の向こうに有るのは、人への心からの優しさや努めて受け入れられる人間性のみが尽くしてくれる、自分が与えた分の、自分への暖かさ。

虚栄も扱いに寄っては人への反感を買い、そして己に大きな壁となって帰ってくる事となる。

気付いた時に遅い自分への更生は何も生まず、ただただ虚しさのみを感じる事となる。

人が人と繋がりを持ち、ただしき道ならずとも、互いの信頼し合える環境を作り出す事が何よりも重要だと言う事

そして答えの出ぬ行動も努めてやりぬく事が良い結果を生み、やがて人の心に訴える。

慢心こそ精神世界での一番の敵であり、醜い奢りである。

足を浸けてしまった人よ、遅い自らの自責に駆られるよりも

この先の己の慢心に飲まれぬ様、心がけよ。

今有る困難はさほど大変では無い。

そして困難無くして人は成長せず、心も懐も豊かにはならぬはず。

辛く大きな壁こそが自分への試金石。

死を持って逃避をする無様な償いは何も生まず卑怯である。

生きてその様を良き志しと変えよ。


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