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- 諸行無常 -

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2003年06月03日(火) 聖歌の夜

疲れて帰り道の車の中。

アベマリアを聞きながら。

信号の青緑だけが目にとても鮮明で真直ぐどこまでもブレーキも

踏まずに行ってしまいそうなそんな気分になった。

ひと気の無いガソリンスタンドでガスを入れて

また車にのってずっと遠回り。

何も要らないとは言わないけど、普通な毎日と普通な時間が欲しかった。

多少の苦しみは有ってもいいけど

苦痛の連続はいやだった。

出口がない自分の作った迷路にはまり

どこにも出口を探せない。

自分が作った迷路なのに。

公園も道もスタンドも街もみんな静かな深夜。

何をしても叱られない。

そんな気分の時間が深夜。

誰にも束縛されず何も制限されず自分が自分らしくいられる時間。

いつからか自分が自分では無くなって

自分を動かしている操縦しているもうひとりの自分がいる。

いつもアベマリアを聞く。

気持ちを落ち着けるとかそんな事だけじゃなく

これを聞くともうひとりの自分が顔を出す。

素直になれる自分と純粋な自分が顔を出す。

ありのままの自分がここにいる。

家族のために毎日仕事を頑張る世の中の お父さん、お母さん

そして いま頑張っている 社会人たち

どこにでもいる頑張っている人たち。

頑張ったご褒美をもらえると信じて人生を全うしてるのかな。

どこまで行ったら手に入れられるかな。

おれは人の幸せな場面を見る事が嫌な時がたまにある。

家族。 親子。 幸せな家庭。

いやな性格がたまに顔を見せる事がある。

別に何をする訳でも無くただただ 羨ましく思って 目をそむけてしまう。

そんな反面ひとを心から祝福したり人の大変な相談に

いち早く乗ってしまったりする。

おれっていう人間が35年間生きてきた証を何か作りたい。

おれは死を間近に見たことで死を簡単に口にしてはならないと言う事を

強く胸に念じて来た。

諦めも弱音も吐かずに生きてきた。

根性だけが取りえの35年間だった。

褒められることが好きで褒められるように何かをしたり

ひとに羨望されるように頑張ったりしてきた。

なぜ昔の事をこんなに思い出したり話したりするんだろう。

ずっとこんな気持ちが頭の中を支配してる。

おかしいね。

今は何がおれの存在の証になるんだろう。。。。


toto