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- 諸行無常 -
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2003年03月23日(日) |
哀しきかな成長無きサラリーマン |
先日とある定食屋に行った時の出来事。
週末と有って飲み会が多かったらしく結構の人の混み具合だった。
この時期は異動の時期でも有る。
どうやら隣の席のボックスには異動を見送る飲み会の帰りにご飯でもと言った感じのサラリーマンたちの姿。
上司、同僚と言った感じの人たちに混ざりその男性はいた。
どうやら彼は異動されるらしい。
いわゆる所の左遷である。
彼は周りの見送りの言葉に耳も貸さず異動への不満を訴え続けていた。
直属の上司のような人がなだめていた。
上司「おまえ、異動でよかったな。 これがもしもクビとなったらって考えてみろ」
男性「いや解ってますよ、しかしね、もしもクビになんてなったら、あいつを刺し殺してやりますよ!」
憤慨した口調で言っていた。
どうやら彼には女房も子供もいるようだ。
そのためか口調も荒く彼にとっても家族にとっても死活問題だ。
それは家庭をしょって起つ物の宿命であり、守るべき周知の宝。
彼は異動を決定した人を刺し殺すと言っていた。
怒りの余りでてしまった言葉のあやなのであろうか。
本心なのであろうか。
彼自身を見ている限りその後の部下の女性や直属の部下に対して発する言葉を
見ている限り正気の沙汰で発したようだ。
彼自身大きな事に気付く事が出来ていない限り今後の彼の人生は
変わる事は無いだろう。
それは何か。
彼は一番大切な事に気付けていない。
彼は見たところ40代。
大人である。
部下もいる。
教える立場の人間が盲目になり気付けなくなる部分。
彼は『何故、自分が左遷を請う事になってしまったのかを省みる』自分をもっていない。
他人への責任転嫁と自己愛のみで生きている、年齢的立場から与えられた中途半端な
中間管理職の現実。
大きな会社でなければ既にリストラだろう。
無知で不出来な彼にに対して今まで与えてくれていた企業の恩赦を感じずには
いられまいか。
家庭を守る事は確かに死活問題だが、それ以前の努力に務めて居なかったのでは
なかろうか。
安心して腰を据えていられるような社会では無くなった事は既に何年も前からの事で
誰もが危機感を募らせ働いているのにも係らず、彼が犯した唯一の罪は
与えられた自分へのポストに対する慢心と楽観。
人が楽をして金を稼ぐと言うことは難しいのだ。
かつてのガンジーが独立を勝ち取る際、無抵抗主義の
墓碑にも刻まれたいくつかの言葉の中に、この様な言葉を残していた気がする。
労せずして富は得られない。。。と。
toto
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