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- 諸行無常 -

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2002年06月14日(金) 時間

先日の告別式に際して実家に久し振りに帰った。
何年かぶりだった。

その後母方の祖父母にも会いに行き、少しだけ顔を見た。
ひどく変わっていてびっくりした。

少し見ないだけだったのに、とってもシワシワになってたし
脱腸の手術が必要で、近々する予定のようで、真直ぐに立っても
居られないらしく、フラフラとしつつ、見送りに出てきていた。
(ひどい脱腸の場合直立しているだけでも腸が出ていまうらしい)

そして見るたびに変わり行く両親の姿。
見るたびに小さく、そして白髪が増えて行く。

そんな親父もいまだ手術が必要な椎間板ヘルニアにも係らず
手術の間を惜しんで、痛みに耐え、仕事を腰を曲げてしている。
お袋はこの数十年仕事をマイニチ朝6時から夜8時まで
家事を交えながら続けているせいで
大腿部を圧迫骨折。

祖母はもはや足が悪く立つ事もやっとだ。

健康な当たり前の姿はもうそこには無い。

自分が年を取り親の姿を見ながら育ち何時しか追い越してしまった。

家はもろく老朽化しネズミの天上を歩く音もしばしば。
早くから自分だけの生活を始めたおれには
文化的な生活が身に付きすぎ、とても年月が経った事を知らしめられた。

何もかもが過日の元に
置き忘れられ過ぎ去っている。

毎日を充実させ全てを満足の行く人生にする事は
そう容易い事では無いと思うが
心の赴く先に、常に幸せが有って欲しいものだ。

大きく無くていい。
普通の、当たり前の幸せで…。


toto