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幸せが痛い。 - 2002年12月11日(水)

毎日のように気分が変わる。
浮き沈みが激しいわけではなく、
もともとペシミストの傾向が強いから
まさに憂き沈みばかりといったところか。

明かりを消して眠りに就く前に浅ましくも思う。

次に目覚めたとき、
この想いが心のうちからすっかり消え失せていたら、
いっそ貴方のことも記憶から全て抜け落ちていたなら、
それはどんなに楽なことだろう。

重荷を背負わせて貴方の笑顔を曇らせることもないだろう。
己が生み出す黒き炎に我が身を焦がすこともないのだろう。

そしたら、うまくいく。
たぶん、みんな、うまくいく。

そう思うのだけど、
迎える朝はいつもと変わらない。
何一つ変わらない。

いつもと同じ朝に、
いつもと同じ切なさと苦しさが襲ってくる。

その一方で、
忘れたかったはずのその笑顔と声が、
わずかばかりの幸せを運ぶ。

そして再び己は斬り刻まれる。



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