speak like a...child

 

 

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DECADE - 2002年10月28日(月)

一人でレストランに入って「会計は別々で。」って言ってみたい。
もちろんカワイイ店員限定で。
それはさておき。

珍しくエリからメールが来た。

「チコがさ、トシ君と連絡取りたいんだって。
 本人に了承得た上で教えてくれんかな?」

おー、おー。マジか。

チコさんとトシ君はいわゆる隠れ両想いってヤツで、せっかく同じクラス、
同じ塾だったのに、二人とも奥手なもんだから全然進展もないまま、
ある日突然チコさんが転校してしまって、というお話。

あれから10年になる。

トシと飲むと昔の話になるたびに「チコさんなぁ・・・」と彼女の話題になる。
それなら何でその後連絡とらんかったのかというと、やっぱ勇気がなかったんだろうな。
手紙送ったら悪いかなみたいな遠慮があったのかもしれん。そういうヤツだから。

一方でチコさんもたまにトシの話をエリにしてたらしい。

エリとチコさん、オレとトシの連絡は切れることがないし、
オレとエリの間だってかなり堅いものである。
つまり連絡を取ろうと思えばいつでも取れる状態にあったんだけど、
勇気がなかったかその気がなかったかで今に至った。

トシからは二つ返事でOKが来て、すぐさまエリに送る。

10年という時間は相当なものだと思うけど、二人はどんな話をするんだろうな。
人の縁とは全く以て奇異なものね。


つーかさ。
オレんとこに連絡先聞きに来たのってこれで何件目だ?
誰かオレのこと10年くらい想っててくれる人はいねぇのか?
それともあれか、誰かがオレの連絡先を教えてないのか。
どっかで流れが堰き止められてるんだろうな。チッ。



BGM : 『夏ぬ子』 / りんけんバンド



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