本当ならば 今ごろ - 2002年09月07日(土) 胃が痛い。 こういうとこだけは脆くできてるらしい。 何がどうしたかは11日にでもゆっくり。 夜に突然メールが送られてきた。 「ねえ、無性にラーメンや餃子を食べたくなるときってない?」 ・・・オイ。 そりゃ分かるけどさ。 なんだよ。 なんだかなぁ。 ミトさんとは数日前に電話で話したばかりだった。 オレは女性に告白するような人に見えないと言われた。 オイオイ。 僕はフラれてばっかりの人生ですよ。 黙ってても女性が言い寄ってくるわけでもないし、 だいたい向こうから来られても気持ちが動くことはないし。 自分、不器用ですから。 それでもやっぱり気持ちは面と向かって伝えなきゃと思う。 自分を欺きたくはないし、想った人ならどこまでも信じたい。 それが後悔しない最良の方法だと思う。 そういえば一度だけラブレターをもらったことがある。 中学・高校と昼食は弁当だった。 母ちゃんが毎日作ってくれた。 学校のバッグとは別に弁当袋を持ち歩いていた。 かなり大きめの弁当袋。これも母ちゃんが縫った。 ある日、学校から帰ると、二つ折りにされたルーズリーフが 部屋の机の上に無造作に置かれていた。 レタリングシートでわずか2行に“好きです”、と。 差出人は2年A組女子、ただそれだけ。 なんでこれがここにあるんだろう。 最初にそう思った。 差出人がはっきりしていればそっちに気を取られたかもしれないが、 冷静に考えてみると、いきなり部屋の机の上にあるのはおかしい。 答えは容易に想像がついた。 彼女は放課後、弁当袋にこれを忍ばせたのだ。 僕は帰ってきて、そのまま弁当袋をいつもの棚に置く。 弁当箱を洗おうとした母ちゃんが開けて発見する。 ( ̄□ ̄;)!! なんてこった。 封もされていない二つ折りのルーズリーフ。 母ちゃんは読んだろうか。どうなんだろう。 明らかに机の上に置いたのは母ちゃんだが、 そのことに関して触れることはなかった。 信頼しているし、特に不安はなかったが、 しばらくの間は気になっていたものだった。 しかし、問題はこの差出人。 僕はどうやって返事をしたらいいんだろう。 そう思っていたら、早くもその日がやってきた。 僕と仲のいい女子が特使として遣わされたのだ。 「ねぇ、どうなの?」 なんともぶっきらぼうな特使だ。 当時の僕には想い人がいたので その儀を伝えて丁重にお断りした。 結局差出人は分からず仕舞い。 おそらくは僕とたまに会話する人なんだろう。 容姿で判断されるわけがないんだから。 なんとも歯切れの悪い思い出だった。 人づてに返事を伝えてもらうことに違和感を覚えた。 彼女は何気ない日常に戻り、僕の視界に紛れている。 僕は違和感を記憶に紛れさせ、変わらぬ日常に戻った。 別に相手が誰とか知りたかったわけじゃない。 ただ、あなたは、 ・・・いや、いい。
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