硝煙の香り - 2002年07月04日(木) 君に対する不満はいろいろ感じていたけれど、 すぐに打ち明けることができなかった。 君との距離を測りかねていたせいもある。 でも、僕が大人ぶって変に我慢してしまったのがいけなかったんだろう。 それが最大の過ちだった。 そういう意味では本当の恋人にはなれていなかったのかもしれない。 どこかぎこちなくて、どこか他人行儀で、 お互いの陰をさらけ出すことのなかった二人。 気持ちを溜め込んで、溜め込んで、溜め込んで。 僕は耐えきれなくなって破綻した。 もし、不満をその都度打ち明けていれば、 もっと違った未来があったかもしれないし、 なかったかもしれない。それは分からない。 それに気付くのはずっと後のことで、 その間に僕は愚行を再び繰り返すことになる。 そんな後悔の連続で、僕は生きている。
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