ふうこの日記
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2005年08月27日(土) ライフ イズ ビューティフル

よかったです。人生観が変わるほど。

この映画は47もの賞をもらっているようですね(笑)
1998年のカンヌ映画祭の審査員グランプリや、
アカデミー賞も3部門の賞をもらっているんだね。

ワタシがなぜ見てないかというと、その頃アメリカにいたからか?

この映画を見てトム様の「宇宙戦争」を考えると宇宙戦争がカスのように思えます。
違うねぇ〜〜。作品としての格が。
映画を見るときに精神性を重視するタイプなんです。
うちの息子はカーアクションと爆破重視ですけど。

映画は監督と脚本と主演が同じ人ですが、3つとも完璧。
同じ人が3つとも兼ねるときにありがちな
「主演は他の人のほうが合ってるんじゃない?」とか
「他はいいんだけど、ちょっと脚本がイマイチ…」のような所は全くありません。
監督が描きたかった主点もはっきりと明確にわかりました。
(主点さえもはっきりわからない映画って多くありません?)

前半の話をキチンと何の矛盾もなく丁寧に撮っているので、
(この矛盾なしに撮れてる映画もあまりないよ)
後半の盛り上がりの時に違和感なく感情が入る。

息子のために(自分のためでもあるのかもしれないが)つく大きな嘘。
息子にナチスの収容所に行くことを「楽しい旅行」だと思い込ませ、
収容所の生活を「1000点取れたら戦車をくれるゲーム」に変える。

何度も泣き笑いしましたよ…。
可笑しいんだけど涙がこぼれる…。

一番泣けるのは最後ですね。
戦争、最後の夜。
ゴミ箱に息子を入れ、隠れておくように言って自分は嫁を探しに行く。
その最中にドイツ兵に見つかり、人気のないところに連れて行かれ(殺される)てる時、
そのゴミ箱の前を通る。
ゴミ箱の穴から拳銃を突きつけられながら歩いている父親を発見して、
不安そうに見てる息子(5歳ぐらい?)
父親はそれを見て、笑顔で息子にウインクをする。そして滑稽な動きで歩く姿をみせて笑わせる。
息子には最後までこれは楽しいゲームだと思い込ませるために。

その後、寂しげな後ろ姿に戻り、少ししてから聞こえる銃声。

映画を見た後って、
わからないことところがあったり、つっこみどころがあったりするんですけど、
そんなところが全くないのが凄いです。
いい映画の見本ですね。

なぞなぞ好きのドイツの軍医もいいキャラでした。
見てる私まで絶望的な気分になれましたから。
「あぁ〜〜、この場におよんでも「なぞなぞが大事かい!」って

子育てにも当てはめることができます。
家庭の中を面白くするのもつまらなくするのも親の気持ちしだいかもしれませんね。
レストランで子供が水をバサッとこぼした時
「あぁ〜〜、こぼれちゃったねぇ〜〜服大丈夫?」とにっこり笑えるか!?
「何してるの!!あんたがちゃんと見てないからでしょ!」と怒鳴るか!?

ってことですよ。

コップの水をこぼしたらどう対処する?っていうのは一例ですが、それだけじゃないですからね。
それに準ずることが毎日積み重ねられるわけです、何年も、何百回と。

私の母親は「何してるのよ!」って怒鳴るだけじゃなく平手で殴ってまして(笑)
今でも母親に対しての愛情が薄いのは、そんなことの繰り返しだったことも一理あると思う。
妹たちと集まったら
「私たちあの母親に育てられて、よくぐれずに普通に育ったね〜〜」って肩抱き合って慰めあうもの。
やはりね、育て方じゃないよ。
その子が持って生まれたものが大部分だと思う。

もちろん親として育ててくれたことには感謝してますけど。
子育てに関しては「反面教師」として十分活用させていただきました。
これからもさせていただきます(笑)

さっ、気合込めて人生の長いゲームを再開しますか…。
常に少しだけの笑いを持ちながら。
点数を50000点集めて宇宙旅行に行きたい。















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