Stage Diary
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Yoshimi.Aが観た舞台の感想です。
レポートではなく感想だけを載せてたりすることが多いかも…。(^-^;


2004年12月16日(木) 『レ・ミゼラブル』 in コンサート 

『レ・ミ…』パッションウィーク開幕です(笑)。
いや、言い訳するならあの方の公演だけでよかったのですが、欲を言うなら綜馬さんとの掛け合いが観たくって…でもそれは金曜の夜だからもしかしたらファンクラブでも無理かもしれないとか思って、それを振り替えるなら心のスキマを埋められるのは綜馬ジャベと今井ヴァルジャン2回分で等価かな〜と思いつつ、チケットを申し込んだら3回とも希望通りに取ってくれたのです。
特に日曜日は今ちゃんが出演している回で助かりました!(笑)
いくら、中日劇場友の会には行ってるとはいえ、メンドクサガリータなので労せずチケットを取りたいのです。
特に最近は歳を取ったせいか、(ビンボー人のくせに)『お金でカタがつくんならその方が楽だよね』なんて…『レ・ミ…』ファンにあるまじきことを思ったりするほどだったんで。(^^;<でもビンボーだから言ってるだけでお金すらかけてません(笑)。
そんな訳で、えっと…ありがとうございます。そして見縊っていてごめんなさい。
でもね…気づけばもう6年くらいはお世話になってるわけですが、年々、チケットが思い通りに取れなくなってきてるからまた今度もダメかと思っていたのです。
特に今年は東京の『レ・ミコン』も『エリザ…』も結構……(T^T)……だったので。

…とまあ、こういう経緯でしたが、取って貰えたので『レ・ミ…』パッションウィークが実現しました。
んでもって、早速行ってきました…Firstは綜馬さんを観に!<それだけでもないですけど(^^;

いやいやいやいやいやいやいやいやいや…すごいですよ!3列目!!
中日劇場はこじんまりしてますが、それでもこんなに舞台に近いところで観たのは初めてですよ!
…だって、いつもならオケピがあるから4列目が最前列になるからね(笑)。
もう、綜馬様様!(^人^)
日曜公演も7列目って席ですし、今ちゃん様様、ろっくりばー様様(^人^)ですね。
でも、日本一の集客力がある舞台俳優といわれている祐一郎さんがご出演の日は流石に芸術音痴の名古屋でも人気が高いらしく、2階席でしたが。(苦笑)<いえ、文句があるとかってわけではなく、そのギャップのすごさに笑ってしまいました。

で、肝心の内容はめっちゃ堪能できました。
特に、不届きにも前の席が空席だったので観やすかったですー。
女優さん的にはしょぼしょぼん…観客的にはあっはっはーなのですが、顔の小皺までしっかり見えちゃうようなお席でしたー!
なので、後ろのスクリーンに映し出されたりするけど、以前の公演の写真が映し出されるほかは全然見てなかった。<正確には今度出演しない山本マリウスの写真だけ懐かしんで見てました(笑)

そして、新鮮…なのが初めての石井ヴァルジャンってことです。
石井さん…嫌いではないけど、以前に名古屋の某劇場で大きな声で話されていたのを『誰だようるせー!』とか思いつつ…思いきり睨みつけた瞬間に石井さんと目があってしまって以来…どうも後ろめたいというか、その苦い思い出を思い出してしまうから、苦手。

それに石井さんはまだ若いから『10年後もヴァルジャンだろうから30周年記念で観るよ〜!』…なんて冗談のように、でもかなり本気で言ってましたが、綜馬LOVEに負けて、思いがけず…それより前に観ることができてしまいました。<厳密にはコンサートですが、あれだけ観て聴けるならコンサートって域でもないと思うし。

でも、やっぱりまだ若いんだし、もったいない気がするんです。
それに私の中の石井さんのイメージはマリウスなんですよ!
いつまでもそのままでいられるわけがないとわかってはいてもずっとそれでイメージが定着されてしまっていたので。
でも、若いってことよりもずっとマリウスの目線で間近で見ていたからか、今までヴァルジャンをやっていた方のいいところを取り込もうとしていたのはわかる!(笑)

…わかるけど、感情の触れ幅の大き過ぎるヴァルジャンだということの方が気になりました。
感情表現をちょっと誇張しすぎたり、無駄に大袈裟かな…という印象。
そして、声は伸びやかなので聞いていて気持ちがいいですが、顔が…怖かったです。(^^;

濃ゆい…濃ゆい…濃ゆ過ぎる!

特にラストシーンも死ぬ間際の演技までしながら歌ってくれちゃうからコゼットの顔が…『こんなの私の知ってるパパじゃなーい!』みたいな複雑な表情でした。
笑っちゃいけないシーンですが、こっそり笑ってしまいました。<悲しいシーンで泣いてはいましたが
大きなお世話と知りながら言わせていただくと、あのメイクはやりすぎだと思います……。

えっと、結論としては…3月から帝劇で本公演がはじまるわけですが…わ、私はやはり10年後なんてどうなってるかわからないうんと先のことよりも『今』を楽しみたいと思います。

それから、本日のメインディッシュ!(笑)

…お帰りなさい、綜馬ジャベール!
私はこの日をずっと待っておりました!
きっと帰ってきてくれると信じていたというか…念じてました。(^^;
他の公演のアンケートでも帰ってきてくれと書きまくってました(笑)。

そして、久しぶりに観た綜馬ジャベールはグレードアップしてました!
やっぱりかっこいいよ〜!
硬質な声だからこういう役どころが似合うと思うんです。

以前、鹿賀ジャベールを剃刀のような…とか、青白い炎のような…と評されていた方がいらっしゃいましたが、綜馬ジャベールはそうした言い方をするならば『STEAL』。
日本語ではダメです、STEAL!はい、ご一緒に…STEAL!<英語のレッスン風に(笑)
しかも、真冬の凍えきったSTEAL…そんな感じ。
以前の印象よりもより演技が深くなっていて、酷薄そうな…ずっと何があっても眉ひとつ動かさないだけに、自殺のシーンでは深い慟哭を感じるジャベールだったのです。
これはコンサートではなく、今すぐミュージカルで観たい!

以前の公演を思い返して岡ジャベールが象徴しているものは『怒り』、村井ジャベールは『(忠実な)職務』、今ジャベールは『正義』だと思ったんですが、今回の綜馬ジャベールは…『自負』でした。
今まではこのシーンでヴァルジャンによって突き崩された心の拠り所は矜持とかプライドだとか思ってたのですが、今回観て、確かにそれらがあるだろうけれど、その根底は多分、違うんだろうなと思いました。

作中で語られるジャベールの生い立ち、父親は誰ともわからず、牢獄で生まれてそうした親のようにはなるまいと…だからこそ、人にも自分にも厳しく法や職務に忠実であったのだと思っていたのは今も変わらない。
だけど、この場でヴァルジャンに突き崩されてしまった心の拠り所はそうした生きかたをしてきた『自負』だと思う。
…だからこそ、ジャベールがより悲しく感じた。

そして…どうしたってこの後の3〜5月への期待が高まります!
もう、すごく待ちきれないんですけど!!
コンサートでなくてミュージカル公演に切替えて欲しいほど『レ・ミ…』愛が燃え上がってしまったんですけど!
これで、お預けなんてズルいですよー!

しかし、時期が時期だけにチケットを取ってしまったものの、行けるのかどうか微妙なものが…。
でも、行きたい…いっそ、劇場に住み着いてしまいたいくらい。
宝くじが当たったらいいのに…。<買いました、夢だけでも見ようと思って(笑)。

そして、ここまでで熱く語ってしまったので後はさらっと…いけたらいいなってことで。

坂本アンジョルラス…キャストを観た時に『コンサートだから探さなくてもいいだろう』とタカをくくっていたのですが…またもや探してしまいました。(。。;
でも!岡田マリウスの影に隠れて見えなかったから…って言ってもいいですか?スケールの大きな声だけに間近で観ると吃驚です。
歌も演技も文句なくいいのに…。端正ではないけど、あの親しみやすそうなアンジョルラスは結構好きかも知れないのに!

もう、坂本アンジョルラスは最初から赤いベスト着用してきて!(><)<切実

岡田マリウス…かっこいいけど、やはり…ロック(BY手塚治虫)のイメージが。<好きなんです(^^;
そして、相変わらず歌の人なので、イマイチどこかが物足りない。

エポニーヌ…マリウスをコゼットのところに案内した時にマリウスに名前を呼ばれた時にぱっと嬉しそうな顔をしていたのが非常に可愛い!
そして、『目指せ、島田歌穂!』な妙な力が抜けてきていたように思えて◎。

駒田テナルディエ…ぴょーんと舞台から降りてきたのでほんとにすっごく近くまで来てました。
しかし、一言…ちょっと以前より横に広がった分だけ、以前よりもテナルディエらしくなってた気がします。
が!この人は役によって観るたびに顔が違いますよ…全然別人!
巧い人は役によって全然雰囲気も顔つきもガらっと変わるとは良く聞きますが、ここまで変貌の激しい人は少ないと思います。
何度観ても吃驚です!
ガブローシュ風に『嘘つき!』と叫んでみたい気持ち…。

マダム・テナルディエ…酒場の例の歌詞のところでは酒瓶がないからハンカチかエプロンか何が萎えるのかと思ったらマイクでした(笑)。
キャスト的にはイマイチだと思ってたんですが…これは上手いね。

しかし、一番の幸せは10番台のお席だったので『古ギツネ、クソババァ!』が間近で観られることでしょうか…。
ここの所…すっごく好きなんです。
この前に役者さんたちが深く息を吸って思いっきり言うぞぉ〜って、気合を入れるところからもうわくわくと…(笑)
いいお席だっただけでなく、とっても楽しめるお席で、充分、堪能しました。
やはり、この台詞は思いっきり勢いよく叫んで欲しいものです。
そして、自分が言ってみたい憧れの台詞でもあります。(^^;
こんなこと日常じゃ言えないから好きなのかも…。


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