Stage Diary
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Yoshimi.Aが観た舞台の感想です。
レポートではなく感想だけを載せてたりすることが多いかも…。(^-^;


2004年06月26日(土) 『Lion King』

この作品の観劇はもう何度目かにはなるのだけれど、名古屋ではこれが初めて。(^^;
だって、チケットを取ろうと思った時には土日のチケットはかなり先まで売り切れていて、もう『Lion King』だからいいや…と思ってその時に取れる一番安くていい席を探したらこのような日程に…。
チケット取ったの半年以上前だよ……。<ある意味、むちゃくちゃファンっぽい。
『Lion King』はどうしても、『ジャングル大帝』のコピーにしか思えなくて、自分のところの著作権、肖像権には煩いクセに他人の著作権は平気で蹂躙するディズニーを儲けさせるのは業腹な気がして…チケットは安い席でいいやとしか思えない。
それに、四季の方も今はS席のチケット代を払ってまで見たいと思える役者さんいないし。

で、まず思ったことは…『狭っ!』でした。『春』で観た時の印象と比べると舞台がせせこましくも感じる。
やはり、間口の違いは顕著に出ますね。これはもう少し大きな小屋のが見応えあるんじゃないかと思います。スケールの大きなテーマなのに、小屋の大きさが見合ってないというのは残念です。
それから、四季の場合は形は綺麗だけども、Soulを感じさせることができる役者さんは少ないから。
チケット代というのはその舞台に対する評価のお値段だと思います。だから、私がこの舞台につけるお値段はC席の3150円…それでいっぱいいっぱいです。
もちろん、初めて観る作品に対しては馬鹿高いロイヤリティのコスト回収に協力するつもりもあるし、やはり最初はいい席で観たいと思うからいい席を選ぶこともあるんですけど。四季の場合はいい席より安い席の方が面白いと思えるし、そういう席のがいい席じゃ見えないところも見えるから結構、Sじゃない席で観てるかな。
ほかの劇場だったらSじゃないと、むかつくほど観にくいっていう点があるんで(『役者』を観に行くということに非常にウエイトが置かれるので)、その意味ではあの劇場の設計は秀逸なのですけど。多分、こういう観客は経営側からすれば…美味しくはない。(^^;

ま、そんな文句で始まりましたがその中でよかったのはスカーの川地さん…ハイエナから出世しましたね(笑)。
結構、あのハイエナも好きだったんだけどな。でも、陰にこもった感じが強いスカーでした。
強烈なコンプレックスの塊というか…、卑劣なところも(笑)観ていて楽しい。
この人は…なんて悪役の似合うことか(笑)。またそれを楽しんで演じているのがわかるから悪役でも好きだなと思う。

しかし、ムファサ…早川さんもどこかそれに通じるところがあるから、イマイチ兄弟の対比がうまくない。
声は勇猛なカンジで迫力もあるし、あってると思うんだけどな。ただ、喉の調子が悪かったみたいで、声もそんなに伸びてないし、ところどころ音が割れていて…しょぼしょぼ〜ん。
ムファサのイメージとして絶対的な陽の権力者であり、威厳のある父と思っているのだけれど、早川さんを思い浮かべて頭を過ぎるのはどうしても陰。所作の端々や纏う雰囲気に、どこか翳りがあります。
そこはかとなく今までの苦労が滲み出てる…そんな感じ?(^^;
それだからムファサに対して、暗い色を感じずにはいられない。
そして、それは役の上ではちょっとね…(^^;この方の持ち味としてはスカーのがよかった気もしますよ、うん。
でも、それ以上に気になったのはムッキムキな腕や胸!
『ガストン役の時にずっと飲んでいたらしいプロテインを今も飲みつづけているのか?』ってことです(笑)。
この作品に出演している男性の役者さん達は他の方も皆、そうなのですがムッキムキ!
下手な女性よりも巨乳(笑)な方もいらっしゃいました。<あれくらいあると男性でもカップ計ったり出来るのかな…?(^^;

ヤングシンバはヤングナラよりもかわいい子がやっていると思うのは、私の目にフィルターがついてるからではないと…思う。元気いいし、ちゃっちゃか動いてるし観ていて微笑ましい。
ただ、そういうのを微笑ましく観れるようになったのは自分が重ねた年輪のせいだとも思うから複雑…。
この作品の性質上、会場にはお子様連れが多かったのですが、ヤングシンバとヤングナラがザズーをまいて象の墓場へと冒険する場面で会場が暗くなったら近くで聞こえた『こわいよ〜』という声が心地いい(笑)。

ヤングナラは…もう少しお鼻が高ければ…と思わずにはいられなかった。決して下手ではないだけに、それを生かせるファクターがないのは悲しいことです。まあ、大人になればまた違ってくるのかもしれないけど。

しかし、それらのお子さんの方がシンバよりも巧かったってのはどうもね〜。

シンバを演じていたのは友石さん…残念ながら存じ上げません。
もう、四季は大きくなりすぎて、最近は足が遠のいてて着々と世代交代が進んでるってのもあるんですけど、この人が他の作品に出ていたとしても、覚えていないかもしれない。ま、そういう感じの人でした。
第一声で口と共に鼻の穴が大きく膨れていたので、出てきた瞬間の馬鹿っ面には笑ってしまいましたが…その他はがっかり。
特に歌ががっかりさ…私は、顔のいい人よりも声のいい人が好きだっ!と公言するくらい、声に拘るし、こういう時に思い出すのは「1.声 2.姿 3.演技」という言葉。<歌舞伎なんかで使うらしい
『役者に一番大切なのは声だ!』…と再び、主張させていただきます。
いくら、脇が締まっていれば主役がへたれでもそこそこは観れるといっても、頑張ってほしいね。

ナラの大平さんは…吃驚した。出てきてすぐの第一声がなんか、ドスのきいた声…。女性にしては…低い。確か、この方は宝塚ご出身だと思ったのですが、もしかして男役だった…?(^^;
『ShadowLand』などはその低音のおかげでとってもJazzyな感じではありましたが、なんだかヒロインというには力強すぎ…。シンバが情けなさ過ぎる部分もあるんですけど、シンバは完全に負けちゃってました。
ナラがスカーを倒して王様になった方がいいよ、きっと…(笑)…なんて思っちゃうほど。
なんだか、最近は男前な女の人ばかり見てる気がする…(−_−;

そして、後は…『Lion King』といえば、ティモンとプンバァのご当地言葉。
名古屋公演のときは名古屋弁…と仰ってたようにしっかり訛ってました(笑)。
ただ、どんなに上手く真似ても他の土地で育った方だとちょっとずつイントネーションが違ったりして違和感を覚えるものです。
プンバァの北村さんがそうでした。静岡出身なので、そんなに遠いわけではないのですが…やはり、ちょっと違う。
ティモンの羽根渕さんはかえって『違和感なさすぎ!』とか思ってたら、『愛知県出身』…地元ですか?
いくらなんでも普段、あそこまで訛ってないにしても、喋りやすい?懐かしいイントネーション?
ただ、地元の立場から言わせて貰うと…名古屋弁と三河弁が混ざってましたよ?
非常に似通っているものかもしれませぬが、厳密には違うんです。
言葉って難しいね…。
しかし、やはり地元民には受けが良かった。<名古屋人は地元ネタが好き
ザズーも『燃えよドラゴンズ』歌ってたし…。

あと、気になったのが会場で子供に一生懸命説明してあげてる親がいましたが、子供は鬱陶しそうでした。
子供がわからないって言ったところだけ教えてあげればいいのに…周囲の迷惑だってことに気づかない人がいていやになりました。
子供は大人が思ってるほどには馬鹿じゃないんだから、いちいち親の訳わかんない説明なんて要らないんだよ。
そういう大人よりも子供達の方がマナーは良かったな…。
そういう親の姿を見て真似しないで、反面教師としてすくすく育ってください。


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