Stage Diary
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Yoshimi.Aが観た舞台の感想です。
レポートではなく感想だけを載せてたりすることが多いかも…。(^-^;


2004年01月03日(土) 『オペラ座の怪人』&『レ・ミゼラブル』

ひっさしぶりに『オペラ座の怪人』観てきました。これも初めての福岡シティ劇場…しかも、最初はC席を取ってたんですが、あまりいい場所ではなく、当日券があるとわかるとS席に買い換えた私は…。(^^;
しかし、むかつくことに前のJ列の席は売れてたくせに観客はおらず…もっと前の列でも空席があるようでした。…そんなことするくらいなら私にくれればいいのに!(ぷんすかっ)
久しぶりのファントムは…やはり、名古屋の時とは変わって世代交代が始まってました。そんな中でムッシュウ・アンドレとクリスティーヌとカルロッタだけが変わらず、何だかほっとしました。<全く知らない人ばかりだったら寂しかったろうなぁ…。

で、どうだったかと言えば…最初の一音を聞いた時にやはり、わくわくする心を止められないです。何だかんだ言っても、ロイド・ウェバー大好き。

役者さんたちは軍隊より統制取れてると思わずにはいられないほど、一糸乱れぬ舞台でした。ただ、その分個性が押しつぶされていて…つまらない。
スターシステムを否定する御大は役者の個性までも要らないものだとして切って捨てるのでしょうか?
かっちりとした動きの中に見えない糸の存在すら感じました。そして、その糸の先は御大の手の中…。

その結果が如実に現れている舞台はクリスティーヌはベテランで動きは綺麗ではあってもファントムにもラウルにも恋していない。ラウルはまだぎこちなく、ベテランのクリスティーヌに引っぱられてなんとか動いてる状態で、ファントムの世界には自分だけで…他の誰も存在していない。
そういうPassionの感じられない寒い世界でした。

あれですか…?ピアノ奏者に憧れていた子供がいざ習い始めると機械的に技術を習得することしか強要されない中で自分の個性や目標や自分の音を見失ってしまう…そんな状態に似てますね。そして、それはとても悲しいことなのですけど。
ある意味、一番いい時期に、いいキャストで観ていたからかもしれないけど…何だか物足りない舞台でした。

そんな中、吃驚したのが…今まで、青山さんのメグしか観たことがなかったものだから…メグが大きいってことに驚きました。…って言っても、クリスティーヌと同じくらいの身長。

マダム・ジリーは何だか逞しさすら感じ、あの杖の先で薪とかも割れそうな(笑)、力強さを見せてくれました。

ラウルは…本当に頼りないカンジで、2幕の破れたシャツから覗く肩が…クリスティーヌの肌より白いってのもそれに拍車をかけてました。やはり、年中劇場に篭ってると肌も漂白されてしまうのでしょうか…。もう少し太陽も浴びてくださいね。<『白鳥の湖』が公演中止になるほどでなくていいから。

ファントムの高井さんは初めて観たのですが…○チョウ倶楽部の○○さん(とても名前は出せない)を連想させるような方でした。…どこらへんがとかは突っ込まないでやってください。飽く迄も印象ですから。

で、よかったところはといえば…プロセミアムアーチにシャンデリア?
あああ…だめじゃん(>_<;

その後は再び『レ・ミ…』。いくらキャナルと博多座が近いといっても、グランドハイアット特製のファントムデザートを食べることは叶わず…それだけが残念。
そんなのがあると先にチェックしていれば開演前にグランドハイアットに行ったのに…。
ここも周囲が寂しい浜松町とは違ってビフォア&アフターが楽しそうでしたので、今度は満喫しに行きたいな…。
ただ、演目の順番は逆でなくてよかったと思っています。(^^;

博多座に戻って…またしても山口ヴァルジャン&内野ジャベール&局田ガブローシュ。
それでも何度観ても飽きるということのない演目でありますが、ここまで観終った瞬間からもう次が観たくなるのは『レ・ミ…』と『エリザベート』くらいかな…?『ウエストサイド物語』や『オペラ座の怪人』も好きだけど、ここまで餓えてないし。ただ、別格なのは…『王子とこじき』。

でも、観たかったのは吉野アンジョルラス&山本マリウス!
『レ・ミ…』はいろんなキャストがいるから、その組み合わせ全部を観ようというのは無理なのですが、今シーズンのキャストの中で山本マリウスがお気に入りなのは元より、吉野アンジョルラスと山本マリウスの組み合わせが好き!特に吉野さんは岡田マリウスの時には親友のような顔をしてるくせに、山本マリウスの時にはお兄ちゃんのような表情になってるのがなんとも…。エポニーヌが死んで運ばれていく場面で、山本マリウスの時にはすごく沈痛な表情だったのに、岡田マリウスの時にはそんなにも心配そうな顔してなかった…。<慰めてはいたけど
また、山本マリウスのがぽろぽろ泣いてるからってのもありますが。やはり、こういうのも対比によって違ってるように見えるんでしょうね。
『港町十三番地』の時に綜馬さんの涙でヤられちゃって以来、男の人の涙がツボだったので…結構、嵌ってしまいました。
自らの禁を破って博多座まで来てしまうほどに(苦笑)。

でも、あれだけ泣けるマリウスって弱いからだとは思わないんですよね。むしろ、強いから泣ける…と思う。気丈に皆をまとめてるアンジョルラスの方が芯は弱い気がします。繊細そうだし、だから『死のう!』っていう言葉もでてくるんだと思ってますし。
はぁ〜、まあ見た目も眼福ですよね。
それに…吉野さんはすぐに見分けられるけど、坂元さんは毎回、探しちゃうし。(。_。;

エポニーヌは笹本玲奈ちゃん…この間まで『イーストウィック…』に出てたような気がしますが、大丈夫ですか?元気いっぱいエポニーヌなんで結構好きなんですけど、大きな舞台続きで大変ですね。しかも、福岡までの移動…。でもやっぱり、前に観た時とちょっと変わってて、若干大人っぽくなってました。

高橋ファンテーヌは…吃驚しました。まあ、ファンテーヌにしては可愛らしさばかりが目立つと思ってたんですが、病院のベッドの上で咳き込む様は…本当に小間物屋を広げてそうなリアルな咳き込み方でちょっと引いてしまった。
何だかこの人は…芸風が変わってきている気がする。この先どこへいってしまうやら…。

この日のテナルディエ&マダムは亜朗さんと峰さん…やはり、昨日のような盛り上がりは見られず。ちょっとがっかり…。もっとぐいぐいと場をさらってしまう個性があってもいいんでしょうけど…亜朗さんはともかく、峰さんが大人しすぎる感がある。
いや、森さんと比べられてもあの個性に太刀打ちするのは並大抵ではないんでしょうけど。

このまま、博多座なんかに心を残してきちゃやばいってのに…幕間に月末のチケットの残席を覗いてるようじゃ終わってるのかもしれない。
や、でも…『お土産に明太子!』って厳命されていたので、そのお金を使い込むようなことはしませんでした。…だって、そんなことしたら家に帰れなくなっちゃう。<旅費の心配ではなく、入れてもらえないという意味で…(^^;
いつも東京とか大阪なら『またか…』って言われるのに今回だけは即『行ってこい!』でしたからね…。明太子のメーカーは稚加栄って指定されてたし。ふくやとかならどこでも売ってるのにぃ〜。(><)
きっとまた今度があったとしても『明太子!』っていわれるんだろうな…。
姉の子供の小猿にまで…(;_;)

○本日のキャスト○ ※キャスト・スケジュール掲載分だけ
山口ヴァルジャン、内野ジャベール、玲奈エポニーヌ、高橋ファンテーヌ、河野コゼット、山本マリウス、三遊亭テナルディエ、峰マダム、吉野アンジョルラス


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