Stage Diary
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Yoshimi.Aが観た舞台の感想です。
レポートではなく感想だけを載せてたりすることが多いかも…。(^-^;


2004年01月02日(金) 『レ・ミゼラブル』

初めての福岡は吃驚するほど便利な街で、空港から市街地まで移動がらっくらく〜。
お魚も美味しかったです。ミュージカルしか観てないのがもったいないくらいに福岡に嵌りそう…。<観光もしたかったのに、予め調べたところはお正月休みだった…
ただ、行きは飛行機で9100円(バーゲンフェアの上にチケットレス)なのに、帰りはのぞみで18230円…。何だか世の不条理を表わした運賃です。しかも、自分には無縁だと思っていた帰省ラッシュなるものを体験。のぞみは予めちゃんと指定席を取ってはいたけれど…ホームはぎっしり押し寿司状態だし、自由席なんて3両目の最後尾が8両目のあたりまで…。(^^;<始発の博多駅で!…もう、老体にはキツイので、二度とこんなスケジュールでは行かない!
でも、家からだと新幹線でも飛行機でも所要時間はあまり変わらないから、乗換が少なくてすむ分、新幹線のが楽。(とほほ…)

初めての博多座はとても綺麗な劇場でした。トイレが広く、ゆったりとしているのは元より、ゴージャス(笑)。どうしたって帝劇のあの戦場のような狭く数が少ないのと比べてしまいます。座席も座り心地よかったし、そりゃ、他の劇場の時と比べてチケット代が高くってもしょうがない!
音響もいい設備が揃っていたので変な反響もないし、とても音がクリアで聴きやすいです。客席を見渡して結構、狭いな…とも思ったんですが、そのほうが観やすいのかも…。
そして、この日もファンクラブのコアなファンの席だってのもあるんですが、ロビーなどでもどこかで見たことのある人ばかりが…(――;…帝劇公演の時とあまり顔ぶれが変わらない。自分もそうなんですけど、民族大移動?

山口ヴァルジャンは相変わらずの美声でしたが、帝劇公演の時よりパセティックになりがち…それでもいいんだけど、綺麗な音のままで感情を顕にしてくれないだろうか。感情を迸らせるのはいいけど、綺麗な音から濁った音になるので、こう…イマイチ消化不良な感が残る。…まあ、歌の祐一郎だからあの歌声さえ聴ければ満足なんだけど(笑)。
でも、流石に『Bring him Home』は圧巻でした。この場はやる度に『ヴァルジャンとはこういうものだ』と思わせてくれる。初めて演じた10周年公演の時よりも数段に迫力を増していました。そして、マリウスを見つめる眼差しが優しくなってる…。
でも、最初の方の司教様のところで食事するシーンは以前の方ががつがつとしていて、司教様の妹にワインを貰っていたり、食器を盗む時にパンまで一緒に持っていってたあの餓えてた人の方が好きだったかもしれない(笑)。

内野ジャベールは職務に忠実な役というのを堅実にこなしていると思う。でも、私の中のジャベール像そのまんまなのは岡ジャベールなんだけど、こういうジャベールもいいかもと思う。…内野さんはストレートプレイの方がいいと思わずにはいられないけど、でも、前よりも歌が上手くなってるのはちょっと嬉しい出来事でした。

山本マリウスで初めてエポニーヌを羨ましいと思った。今まではエポニーヌへの扱いがぞんざいなマリウスばかりだったから、『コゼットもエポニーヌもあんな男のどこがいいんだ』なんて思うこともしばしばあったが、あれだけぼろぼろ泣いてくれるなら、エポニーヌも妹程度にしか思われてなくてもいいって思えるだろうな…と。

で、そのエポニーヌはと言えば…私は初めて真綾エポニーヌを観た気がします。や、以前にも観てますが(苦笑)。その時はどうしてもコピーキャットのようにしか思えなくてもったいないと思ってたんですが、今回のがちゃんと真綾エポニーヌと認識できて、『ON My Own』を切々と歌い上げてくれて、よかったです。ただ、初日だったせいか…どこか硬い印象がありました。<他の人もだけど

坂元アンジョルラスは…また探しちゃったよ。歌は相変わらず伸びやかで気持ちいいんだけど、ABCカフェで見つからない…。声を頼りに探さなきゃいけないのって何だか…(^^;
いっそ、最初から赤いベストで出てきてくれないだろうか…。シンバの時は本当にそんなことを感じさせなかったので、もっと大きな人だと思ってました。<失礼

ファンティーヌは相変わらず、どこを見てるんだかよくわからない人でした。相手を見てる感じがしないから、どこか感情表現が空々しいものになってる。元々がそんなに下手な人ではないだけに、もうちょっとなんとか…してほしい。

ガブローシュは最初、本当に男の子なのかと思ったくらい元気いっぱいでした。毎回思うんですけど…他の主要キャストよりガブローシュの方が演技力を必要とされている気がする。
結構、場の雰囲気作りとか重要な箇所に配置されているので、毎回ガブローシュは要チェックだと思う。

テナルディエ&マダム・テナルディエは駒田テナルディエと森マダ〜ム!
もう、この人たちは可笑しすぎる!
この日は初日だったせいか、初演のものほどではないにしろ他の共演者達にはどこか硬い印象があったのだが…この人たちは全くナチュラルで、他の共演者達をぐいぐい引っ張っていってた。そのおかげで自分だけマイペースな人の他はがちがちになりがちだった雰囲気を和らげてくれてたと思う。おまけに、間近で工場のシーンで賃金を貰ってる森マダムを観てしまった(笑)。やはり、森マダムは『レ・ミ…』になくてはならない人です。

いくら、再演を重ねている作品とはいえど、初日には何がしかのアクシデントが付き物だけど、この日はABCカフェでジャベールがスパイだとばれた時に学生達の中の一人のマイクが一時的に入らなかった他は…何ごともなく、過ぎていきました。
あ〜、別にアクシデントを期待してたわけではないんですが。(^^;

○本日のキャスト○ ※キャスト・スケジュール掲載分だけ
山口ヴァルジャン、内野ジャベール、真綾エポニーヌ、井料ファンテーヌ、剱持コゼット、山本マリウス、駒田テナルディエ、森マダム、坂元アンジョルラス


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