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2005年05月26日(木) 面白い本は、読み終えたときちょっと淋しい

 本読むのがメッチャ遅い私としては、早くに読み終えてしまいました。『東京ゲスト・ハウス』。通勤途中とか細切れの時間に読み進んだのですが、ちびちび読んだ割には読み始めるとすぐに、この小説の世界にスッと入り込むことが出来て、「えっ、どうなるの? 次はどうなるの?」って、なんだか、JRの中とかでも全然周囲の雑音も気にせず、スイスイと読み進みました。ラストが「えっ?」という、ちょっと驚きの展開なんだけど、でも「私が暮林さん(この本の主人公、ではナイんだけど、話の展開上で重要なヒト)でも、やっぱりこうする!」と共感出来てしまった。そういや私の今までの人生は、思い返せば、結局「苦手なことからは、すたこらさっさと逃げの一手!」で生きてきてますねぇ。くぅー。
 って、読んでないヒトには「なんのこっちゃ?」って話ですねー。
 でも、なんか、小説読んで久々に「あああー、私もこういう気持ち、あるあるある!」って、あるある大辞典みたいになっちゃったんですわ。
 読み始めたときは「こんな、他人同士の雑居なんて!」と思って読み始めたはずだったのに。不思議ー。それこそが、この著者の角田光代さんの筆力ってヤツなんですかねー。

 でも、読み終えたとき、こないだの映画『ロード・オブ・ザ・リングSEE版3部作』見終わったときのように「あああ、終わっちゃった」という一抹の淋しさが。


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