昨日、椎名さんの講演会でJRを乗り継いでプチ旅行したとき、筑豊本線の沿線沿いには、たくさんの桜があって「あ、もう桜ほぼ満開なのでは？」と気づいたのでした。いや、通勤経路の鹿児島本線でも沿線に桜くらいありそうなモンですが、通勤時って行きも帰りも、んなもん見る（気づく）心の余裕なんてないのですね、悲しいことに。で、ＪＲの窓越しにデジカメで写真撮ろうとしたのだけど「あ、うちの近所の神社に行けばいいじゃん。明日行こう！」と思いついたのでした。
　３月中は、思い返せば土日はほとんど、どこかにお出かけしていて、もう家の中の散らかりようがスゴイ状態。今もし泥棒が入ったら「げ！　先客の泥棒がアリか？」と思いそうなくらいスゴイ。こんなんじゃ、私とて、毎日仕事から帰っても全然ホッとしない。しかし、へろへろで帰宅して片づけることもせず「あーあ、寝てる間に７人の小人達が現れて片づけてくれんかな」とバカなこと思う日々だったのです。もちろん、そんなこたぁ起こらないので、今日やっと久々に一日中、家に居て、片づけしました。
　そして、だいぶすっきりした午後３時ごろ「暗くならないうちに！」と、つっかけでデジカメ持って、行く途中の自販機で缶コーヒーを買って、近所の神社に。家から徒歩３分足らずの所に、こんな花見スポットがある幸せ！　でも、今の家に住んで２４年になるけど、この「花見スポット」に気づいたのは、実はほんの一年前なのでした。何やってたんだかなー、私。亡くなった母や父は、多分、散歩がてらココの桜を見に来ていたと思う。記憶をたどると、父は、この時期に入院していたときは「神社の桜、もう咲いとるね？」と聞いていたので。

　ＭＤには、ジャンゴ・ラインハルトのマヌーシュ・ジャズを入れて「あ〜、この軽やかな感じは花見ＢＧＭに最適やわ〜」と思いつつ、デジカメで数枚の写真を撮って、せっかく神社に来たならお参りせにゃまずいやろと境内まであがってお賽銭あげて、缶コーヒーを飲み干す間、ぼんやりとお花見してきました。他には家族連れが一組（おばあちゃんと両親と小さい子供が２人）と、杖をついたおじいちゃんが一人。
　のほほんとした、至福のひとときでありました。