『スウィート・バイエル』
『スウィート・バイエル』

モクジ 今ヨリ、カコへ 今ヨリ、ミライヘ


2006年05月09日(火) ぬるま湯的主従関係、全くなってない生意気奴隷、と人は言うかもしれないけれど

最近、主従関係やSMなどについて
ちょこちょこと考える機会があったりします。
 
ハードで厳しい主従関係の方から見たら、
私みたいな者は奴隷と呼ぶにはおこがましい輩だろうし、
ご主人様のことも、「奴隷をそんなに甘やかすダメ主(あるじ)」と
思われることでしょう。
 
でもねぇ……確かに初年度は、それでかなりぐらつきました。
「オレの所へ来な。鍛え直してやるから」と言う人まで居ました。
どうしようもなく凹んで凹んで凹みまくって、
「もっと、世間一般がいうような奴隷らしくしたほうがいいですか?」
と、ご主人様に相談したら。
 
「そんなのは関係ない。私がいいといえばそれでいい。
 周りの意見など気にするな。
 演技されるのはつまらない。麻瑚は麻瑚のままでいなさい」
と、あっさりしゃらっと言われてしまいました。
  
 
それでもまだまだ、意見の相違や互いの考えの食い違いなどがあり
その度に話し合い、
ご主人様に怒られて、すがって、お許し頂いたり
私がご主人様の許せない部分を指摘して、許して差し上げたり(高飛車奴隷、笑)
そんな時間を経て、今の関係があります。
 
ご主人様は、この『スウィート・バイエル』以外、私の日記を全部読んでいます。
日記を読み、「麻瑚はそう思っていたのか……」と
悩んだり落ち込んだりもされるということも知りました。
 
 
先日の逢瀬後のお茶で、とあることについて話し合っているときに
ご主人様に軽くお説教を受けまして。
そこで私が
「分かってます、分かってるんだけど……ああもぉ、でもね、なかなかそうは……」
と言いながら、下向いてグチグチウジウジしていたら。
 
「でもな、麻瑚は頑張ってると思うぞ。うん」
と、急に励ましモード。
あれ? どうしたんだろう?
ひととおり励ましの言葉を語ったあと、しばし沈黙。
そして、ソファの背に身体を倒し、苦笑しながらご主人様が言う。
 
「あー、これでまたオレは
 『麻瑚を凹ませてしまった』と、落ち込むんだよなぁ〜」

 
私はキョトン????としながらも、 
「ご……ご主人様、私がご主人様の言葉や態度で凹んだり落ち込んだりすると、
 ご主人様も落ち込むの? 気になるの?」と質問。
 
ご主人様、苦笑でお返事(笑)
ええええ〜、そ、そ、そうだったのね!!
そこから徐々に、自分の中でいろんなことが分かってくる。
まるで、空一面に立ちこめた雲から晴れ間が覗くかのように。
 
 
私はもっとご主人様に甘えていいのかな?
今までの恋愛関係に於いて、私は「私みたいな女に好かれたら迷惑だろう」という
思いや、相手の男性がサッパリした関係を好む人が多かったこともあり、
アナタガスキ♪的な気持ちや態度をなるべく出さないようにし、恋愛にのめり込まぬようにしていたのだけれど……
 
もしかしたら今回は違うのかも??
……なーんてこと、何かある度に気づいてはいたんだけれど、
なんで4年目になってまた改めて気づくのやら!?(爆)
というよりも、4年目に入って関係が変わってきたんだろうな、という気もします。


 
今回のGWご飯デートにて。
飲みながら、隣に座ってるカップルに話が聞こえないか気にしつつ、
テーマ「主従関係」で会話。
(私が「お隣にもお客さんきちゃったから、この話はいいです」
 って言ったら、「いいよ、話せ」って。
 「やだ」「話せ!」「今はやだもん」「気になるから話せ!!」のやりとりの末。とほほ)
 
ハード主従関係、ハードなSM関係の方からみたら、
ご主人様と私ってぬるぬる温い主従関係なんだろうなと思った、
という私の意見をスタートとし
あれこれと話し合った後、ご主人様のヒトコト。
 
「でも、関係はきちんと成立してるだろ?
 関係が成り立っていればそれでいいんだよ」

 
 
うん、分かってる。
ご主人様が……双方がそれでよいと思っていれば、それでいいんだってこと。
今は周りにいろいろ指摘されたりしても、全然揺るがない。
ご主人様との関係が曖昧だなんて思わない、
ダメ奴隷だってご主人様が許してるんだから、
面白がってくれているのだから、それでいいんだ!って胸張って言えるもんね。
 
  
ふと思いました。
ご主人様と私、いや特に私が
「これからは世間にツッこまれない、ハードな主従関係を目指しましょう!」
なんて言い出して、実際にそのようにやっても、
実のところ、それはタダの「絶対服従主従関係プレイ」になっちゃうってことに!!(爆)
 
 
いや、実際にやってみたんですよ。お茶してるときに。
そういうことして、どちらがいつまで耐えられるかということになって。
「じゃーいいですよ。
 ご主人様、これから私は自分から喋りません。
 ご主人様が何かお話されたり、質問されたときに初めて、私は口を開きます!」
って宣言。
 
沈黙……
沈黙……
沈黙……(笑)
 
 
あまりに沈黙が続くので(といってもきっと1分位)、
コーヒーを飲むご主人様に対し、向い側から手うちわで仰いで差し上げました。
 
秋篠「ほ〜ら!」
麻瑚「私はただ、ご主人様がコーヒー熱そうだったので、奴隷として仰いで差し上げただけです」
秋篠「……(どうかな?という笑い)」
麻瑚「ご主人様だって耐えられなかったクセに、
   麻瑚が何かしてくれて助かった!と思ったクセに」
秋篠「いーや!」
麻瑚「いーや! 絶対そうですねっ!」
  
……こんな主従ですから(笑)
 
 
SにもMにも、大きくわけると2つのパターンがあると私は思います。
 
やっぱりご主人様は鬼畜や苦痛系のサディストにはなれないでしょうし、
私は私で、おとなしく従順な奴隷にはなれないことでしょう。
 
でも、そんなご主人様が私は大好きです。
ご主人様は「私は麻瑚が大切だ」とおっしゃいますが、
そのお気持ち以上に、私はご主人様が大切だって思っていると自負してます。
……これって、まるで、「おぎやはぎ」のネタみたい〜(笑)
 
 
そういうことを考えているウチに、気づきが。
 
 
 
束縛なんて大嫌いだと思っていたのに、
本当は、私をしっかりとうけとめ、なおかつきちんと掛けられた縄のように私のことを心で縛ってくれる主(あるじ)が欲しかった、ということ。
 
私の性癖はMかもしれないけれど、私はご主人様に虐められることが大好きなのであって、SMプレイがしたくてパートナーを探したわけでもない、ということ。
 
「私に従え」と強制されて、私はご主人様についているのではない。
好きとか、信頼とか、愛しているとか、従いたいとか……全てをひっくるめた「愛」。いわば無償の愛だろうか?
とにかく私は愛でご主人様に従っている、自分が付いていきたいから従っているのだ、ということ。


でも、もしかしたら。
私が、奴隷さんをやっていらっしゃる方の文章や考え方に憧れてから
さほど時間経たずに、秋篠ご主人様を見つけたことを思うと……
ご主人様と出会う為の手段として、私は主従関係に興味をもったのかも?
 
 

 
ご主人様ラブ&ご主人様のウケがとれれば満足!な一風変わった奴隷・麻瑚と
それを寛大な気持ちで許すだけではなく、面白がってくれる秋篠ご主人様との
主従関係&調教は、これからも続きます。
 






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谷藤 麻瑚 MAILスウィート・ハノンHP(改装・再開予定)

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