『スウィート・バイエル』 モクジ | 今ヨリ、カコへ | 今ヨリ、ミライヘ
クリスマスへのカウントダウン、すなわち、締め切り日へのカウントダウン(泣) 私はプロのもの書きさんじゃない。 かといって、私は素人でもない。 普段は言わないけど、一応心の奥底の方に「セミプロ」ぐらいの意識は持ってる。 私が書くものは、短編。 1000字のお仕事から、約1500字のコラム、30枚〜60枚の小説まで。 だから「50枚」という短編小説がどういうものか、それなりにわかっていたつもりではある。 30枚までならば、ワンシーン、ヒトネタで、 軽い起伏もしくは最後にどんでん返しでいける。 でも50枚は違う。 50枚はきちんと話を作り込み、起承転結 or 起転結(順不同も可)でいかないともたない。 50枚がだらだら長いものになる。 反対に、話や設定をかっちり作り込んでいけば、50枚なんて、書く方も読む方もあっという間なのだ。 読者はワガママだ。 小難しいものを好まない、でも作品を読んで喜怒哀楽のどれかを感じないと、つまらないと感じる。 違う? ……だって私がそうだもん(笑) 私は「書き手」というより、「万年読者」。 それも「あんまり本を読まない、遅読」という、不良読者だ(笑) その「読者の私」が納得する作品を、書き手の私は書くのだ。 師匠である香川先生に言われた。 「谷藤 麻瑚は、読者サービスを忘れない」 読んでもらえなきゃ、書いたって何もならない。読まれておもしろがられてナンボと思うのだ、私は。 読者をどう引っ張って次のページをめくらせるかな? 次のメルマガを期待させるかな? そう思いながら、キーを打つ。プロットを考える。 読者は賢い、読者はワガママ。 エロ小説を読む女性だって、話の展開をワクワクと望む、愛を感じる流れに「よかった」「感動しました」というメールを送ってくれる。 それは、PCafeコラム一年半続けて、私が読者の皆さんから得たこと。 夜、書き友達とメールをやりとり。 彼女は「官能だってエンターテインメントだ」と言っていた。 もちろん!と、私はお返事した。 私はサービス業。お客が喜ぶものを書き、お客を喜ばせるモノを提示するのだ。 読んだ瞬間「面白い」「やられた」……と思わせるネタを書き、ニヤリとしたいのだ。 ………… ま、人生なんでも「サービス業」なのよね。 内田春菊が『幻想の普通少女』で、そう言ってるシーンがあったなぁ。 そして野良猫にも「かわいいねぇ……おまえも、サービス業なんだよね」って(笑) ほんと、そーよねー。 仕事をするとみんな言う。世間にサービス業って言われてない職種に就いた人も、みんな仕事で苦労した人は言う。 「オレの・私の仕事は、サービス業だよ。まわりは気付いてないかもしれないけどさ」 地下鉄駅で配布されるフリーペーパーのキムキム兄やん(笑)のコラムでも 第一回でそれが言われてた。 ……私はね、これからも、ずっと(笑) サービス業って気持ちを大切にしよう! あと、遊び心。 辛くても、なんとかして、現状を楽しむ気持ちを生み出すようにしようっと! ……あ、日記は別だけど(笑) 《 2003.12.14 11:53 記》 --***--
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