++ワタシノココロ++
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この日。
ひかるがこの世に誕生しました。
ひかるは2週間も前から 「もう、何時生まれてもおかしくないよ」 って言われ続けてました。
でも、わたしが 「予定日までは待っててね。お父さんがひかるに会えるようになったら 出ておいでね」 って言ってたのをちゃんと聞いてくれてたのかな。 ちゃんと、お父さんがお仕事の休みを取って、私の家にきてくれるまで 待っててくれました。
ありがとう。
お父さんとお母さんはひかるがうまれる前の日の夜、 病院にいきました。 全然お腹が痛くなかったのに、破水して 入院したと同時にお腹が痛くなって、その後は一度も寝られませんでした。
お父さんがね、隣にいてずっとおかあさんの腰をさすってくれてたんだよ。 おかあさんのお腹の痛みが強くなると おかあさんより落ち着いて、楽になるように呼吸を教えてくれました。
おかあさんは、ひかるをとにかく早く体の外に出したかった。 早く会いたいという気持ちが強かったというのもあるけど この辛さから早く開放されたい、って言う気持ちが会ったのも事実です。
たまに看護婦さんが来て、ひかるの心臓の音を聞かせてくれました。 ドックドックというよりは、ゴソゴソと言う感じの音だけど ひかるが今頑張ってるんだということを実感できました。 お腹が痛いのは全然治らないのに、なんだか嬉しくてたまりませんでした。
あなたが生まれてきたのは結局次の日の夕方でした。 2月の一番寒いはずの時期なのに 外はお日様がさんさんと輝いていて、まるで春みたいでした。 暑くて、窓を開けたくらいだったから、よほど春めいてたんだと思うよ。
そんな素敵な日に、ひかると初めて会えてよかった。 あなたが出てくる瞬間、じつはお母さん反射するガラスごしに見えたんだよ。 小さな頭が出てきて、体全体が出てくるところが見えたとき なんとも不思議な気持ちがしました。 そして、あなたはとっても控えめに2回泣いて、そして静かに眠っていました。 生まれてきた赤ちゃんって、もっと激しく泣くのかと思って心配だったけど 看護婦さんの「幸せそうに眠ってる」って言う声を聞いて安心したのを覚えてます。
そうそう、あなたが生まれた瞬間、分娩室では小さい子供向けの音楽が流れていました。 痛みが激しい間は全然聞けなかったけど、 ひかるが生まれたときに偶然にも、おかあさんの好きな「believe」が流れていて 感動しました。
ひかる。 あなたは、私の希望の光です。
苦の中に光あり
その言葉からあなたにひかると名前を付けたけれど
あなたはまさに私の光です。
生まれてきてくれて、どうもありがとう。
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