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2004年02月11日(水) 過去日記+++12/12 家出をした日のこと+++

ここにこんなことを残していいのか、ちょっと迷ったんだけど
これから書くことは、去年の話。
あわただしい毎日に追われて忘れてしまう前に
印を残しておきたいと思った。

その日の分に書けばいいのだろうけど、
やっぱり多少忘れてしまっていることもあるし、
落ち着いてる今だからこそ感じることもあるので敢えてここで。

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12月に入ってから、ずっと仕事。
来る日も来る日も朝から晩まで働き続けた。
体力的にも、精神的にも
もういっぱいいっぱい。
当時書いた日記(**12/4 「余裕」** )を読み返すのも辛いほど。

疲れもあったし、ストレスもたまっていた。
何より、変化していく自分の体を、成長していくお腹の中の命を
省みることなく流れていく時間が怖かった。
忙しいことが理由になって、何度か定期健診に行けなかったことや
だんだん思うように動けなくなっていく自分にいらだってた。
でも、だからってお店を抜けることもできなかった。
なんだか、義両親に足元を見られるような気がしたから。


そんな時。

プチッと何かがはじけた。


珍しく、予約が入っていなかった12月12日。
私は朝早く家を出た。
やすくんは私を止めようとしたけど
私が部屋を出るのが一瞬早かった。
義父にも義母にも気づかれず、家を出られた。
足早に、でも出来るだけ平静を装って駅までの道を歩いた。
始発の電車に乗るために。

近所のおばさんたちの何人かとすれ違った。
でも、誰も私が「家を出た」ということに気づかなかったと思う。
自分でもびっくりするほど穏やかに朝の挨拶を交わしたから。

駅に着いて、初めて足が震えた。
誰もいない待合室。


ゆっくり電車が入ってきた。

これに乗れば、今の辛い状況から逃げられる。
辛くても、「辛い」といえないあの世界から出られる。
でも、取り返しのつかないことをしているような気になった。

電車の扉が開いた。
私のことに気づいた駅員さんが不思議な顔してこっちを見てた。
扉の中に入ってしまえば、すべてが終わって楽になる。
そう思うのに、足が震えて前に進めなかった。
そして、一瞬よぎるお店のこと。



・・・電車の扉が閉まってしまった。



情けなかった。
私は、飛び出せなかったんだと思ったから。
まだ、見えないしがらみにこだわってるような気がした。



次に向かったのは駐車場。
でも、私の車の鍵は義父が、
やすくんの車の鍵はやすくんが持ってる。
一度、家に戻らなくちゃいけない。

足早に、やすくんの眠る私たちの部屋に戻った。
また、義両親には気づかれなかった。

やすくんは何がなんだかわからなかったようだ。
朝早くから起こっている色々なことが。
私は鍵をとって、車に向かった。




・・・やすくんは、追ってこなかった。




目的地は決まってなかったけど、とにかく車を走らせた。

でも、このときの運転ほど怖いものはなかった。
たまりにたまった疲れが眠気を誘い、注意力を散漫にさせた。
妊娠したことによって変化してた心身がそうさせてたとも言える。

それでも、何処か遠くへ行きたかった。













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ゴメンナサイ。続きはまた今度にします。


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