++ワタシノココロ++
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今日はお休み。
本当はやらなくちゃけないことがあったけど 昨日の晩、やすくんにお願いして 二人で海へ行った。
お気に入りのCDを聞きながら 他愛もない話を続ける。 ナビで目的地に設定した水族館へ。 なぜか私たちは、よく水族館へ足を運んでる。 ・・・今回の水族館は初めてだけど。
大きな水槽の前のベンチに二人で腰をおろし 口も利かずに魚たちを見た。
「ちょっと休憩しようか」
コーヒーを2つ買って 海が見渡せるテラスで過ごす。
黙って、海を見たまま あったかいコーヒーを飲んだ。
ぽつりと
「なんで、今日海に来たかったの?」
やすくんがそういった。 「海がどうしても見たかったから」
同じようにぽつりと、私は答えた。
「海が見たいときってどんな気分なの?」
視線を海に向けたまま、やすくんが聞いてきた。
・・・すぐには答えられなかった。
結婚してこっちに来る前から 急に海が見たくなるときがあった。 私が住んでいた街から、一番近い海まで 車で約2時間。 たった一人で、急に思い立って出かけることもあった。
海に行って、景色をぼうっと眺めて 波の音を聞いて、潮の匂いをかいで
ただ、それだけ。
出かけたい、と思うとき。 それはあまりにも唐突過ぎて、自分でもその理由がわからないくらい。
でも、今日なんとなくわかった。
私が海に行きたいときは
「自分じゃどうにもならないほど疲れたとき」
だ。
仕事のときも、思えば煮詰まりすぎてなかなか前に進めなくなったときや 社内のわけのわかんない人間関係に疲れたとき やっぱり海で過ごした。
今も。
やっぱり、どうしたらいいのかわからない状況の中にいる。
海の音を聞いて、海の香りをかいで 終わることなく打ち寄せる波を見て 気持ちをリセットする。
解決策が出てくるわけじゃないのに 誰かに教えてもらったわけでもないのに なぜか、いつからか、そうしてきた。
「今日は、どうしても海を見たかったんだよね」
私はやすくんにそういった。
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