++ワタシノココロ++
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最近の私たちは、 休みとなるとどこかに行かなきゃ、っていう 強迫観念みたいなのに襲われてる。
1週間缶詰状態でお店にいるんだから、 そうなっちゃうのも当然といえば当然なのかな。
「明日は、久々に家でゆっくりしようよ」
午前2時過ぎ、休日前の大掃除を終えて夜食を食べながらやすくんが言った。
外にいかれないのはちょっと残念だったけど、確かに最近の睡眠不足は否めないから その言葉に賛成する。
水曜日、午前9時。
「きき、そろそろ起きなよ」
休みの日というのに、珍しくやすくんが先に起きてそういった。 ゆっくりしようといってたのに、なんだろう? そう思いながら、ダラダラと服を着替え髪を整えた。
「やっぱり、ちょっと外へ行こうよ」
車に乗り込み、どこへ行くでもなく発進した。 「どこへ行くの?」
「いや、どこって言うことはないんだけど」
まだ半分眠ったままの私。目の前の景色をボーっと眺めていた。
数十分後、高速に乗った。
「どこへ行くの?」 「いや、どこってことはないんだけど。どこかいきたいところはある?」 「別にこれといってないんだけど・・」
そういいつつ車を南に走らせるやすくん。
ついたのは。
私が前から「いつか行きたいね」と話していた水族館。 マグロが回遊している様子が見られるというその水族館は 私たちの家から、高速に乗ったとしても3時間はかかる。 行けない距離ではないけど、毎日睡眠不足の私たちには ちょっと辛いかなあと思っていた。
のに。
「きき、いつか行きたいって言ってたでしょう? それとも、今日は嫌だった?」
そういうやすくんの顔を見ると、 いつもと違う笑顔でこっちを見てた。 照れたような、そんな顔。 なんだかすごく幸せだった。
以前から何度も書いているけど、 やすくんはキザな台詞やロマンチックなシチュエーションとか おしゃれなプレゼントとか、 とにかく、そういうこと全般がものすごく苦手な人だ。 苦手、というよりそういうことを考える事をまずしない人。
なのに時々、こんなびっくりするようなことをしてくれる。
普段そういうことをしてくれないだけに、よりいっそう 私の中の喜びが膨らむ。それがうれしい。
・・・この話が落ちがあって せっかくつれてきてもらった水族館は、水曜定休日でお休み。 ちょっと残念だったけど、 その後更に「じゃあ、ディズニーシーに行こう」なんて 更に素敵な予定変更があった。
ありがとね。
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