++ワタシノココロ++
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色々な話をしてから 不意に
「これってわがままかな?」
って、聞くことがある。
テレビでやってた事とか、一日どんな風にして過ごしたかとか これからの予定とか、本当に他愛のない話をしていて。
そうやって聞くときは、 大体がちょっと自分でも突っ走りすぎたなあと思っているときで 自分の中では、そんなことやすくんに聞かなくても 十分わがままで自己中心的だって分かってるときなんだけど
「そうでもないよ」
とやすくんに言われると、なんとなくホッとするというか 自分の言葉を素直に反省できて、しかも自己嫌悪にならずに済むから 分かっていても、やっぱりそう聞いてしまう。
昨日、 これからしばらく私たちが住む場所について話をしていた。
「ねえ、家が完成するまでは、どこか近所にアパートを借りようよ」
そうして、そう思ういくつかの理由を挙げた。 いずれやすくんの実家で、やすくんの両親と同居することは決まっている。 でも、現在やすくんの実家で空いている部屋は、6畳の納戸しかない上に 夏から家を改築するためにしばらくはよけい狭くなるから、 私たちの住めるスペースは正直、ほとんどない。 もちろん、今でも時々泊まらせてもらってるから 寝るくらいの場所はあるだろうけど、 生活するとなると、話は別だ。
「ねえ、これってわがままかな?」
やすくんの表情が一向に変わらないから 思わずそう聞いた。
「そうでもないよ」
っていう答えを期待して。
「うーん・・わがまま、かな」
やすくんの答えに、ビックリする。
「狭いけど、寝るくらいのスペースはあるんだし、 俺達はいずれ実家に入るんだし、 だったら、別にいいんじゃないのって思う」
「じゃあ、私たちの荷物はどうするの?」
「それはさ、どこかの倉庫にでも預けておけばいい」
「私たちの部屋は?」
「今みたいに、弟の部屋を使ったり客間を使ったりでいいでしょう」
「・・・」
思わず口から出そうになった言葉を、ぐっと飲み込む。
やすくんには言えないけど、 私は、やすくんと「家族」「家庭」を作りたいと思っているけど やすくんとやすくんの両親との「家族」「家庭」の一員に入るつもりはない。 もちろん、両親とはいい関係でいたいし、大切にしていくつもりだけれど。 とにかく、 なし崩し的に実家での生活をスタートさせるのはイヤだと思った。 同居とはいえ、お互いのルールをきちんと決めて お互いのスペースをきっちり確保した上でスタートさせたい。
今でも、私の気持ちはわがままだと言ったやすくんの気持ちが分からない。
私は、わがままでしょうか。
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