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2003年06月10日(火) 強い意志。

やすくんと、やすくんの両親と妹、それに知人2人という大人数で
食事に出かけた。

いつもなら、やすくんの隣に座るんだけど
今回は離れて座った。
隣はお義母さん、正面はやすくんの従弟。
やすくんはその従弟の隣に座っていたんだけど
テーブルが広いせいもあってすごく遠くに感じる。

何度か来たことのあるお店で、他愛もない話をしながら
みんなで飲んだり、食べたり。
やすくんの従弟はお酒を飲みながら食事をしないタイプらしく
ほとんど料理に手をつけないで、ガンガンビールを飲んでいた。
隣に座るやすくんも、なんだか箸が進まないようで
従弟と一緒にビールを飲んでた。


すごくいい雰囲気だったんだけど。

どういう流れだったか
気づいたら、夏の終わりにオープンするやすくんの新しいお店の話になってた。
ほろ酔い加減のみんなが
どういう店の雰囲気にするんだとか、
どういった客層を狙っていくんだとか、
そんな質問をやすくんに向ける。
いつものように優しい笑顔で答えるやすくん。

でも、いつもとちょっと違っていた。

質問に対して、正直に答えているけど
私と一緒に話しているときには、もうちょっと熱っぽく
やすくんなりのこだわりの語ってる。
だけど今回は、かなりざっとした話になってた。
それに、「まぁ、うまくいくかなんて分からないし」って
謙遜というか、他人事みたいなことを言ってる。
まあ、お酒の席だからいつもと違うのは当然だし
その場の雰囲気がそうさせているというのは私には分かったんだけど。


いつもの調子で

「あぁ、そんなんじゃダメよ」
「そんなやり方じゃ疲れちゃうわよ」

なんて、お義母さんがやすくんの言う一言一言に
ツッコミというか、茶々を入れる。
その言葉は、いくつかはなるほどそうだな、と思うこともあったんだけど、
ほとんどはお義母さんの一方的な思いだった。

まあいつもの調子、なんだけど。ちょっと度が過ぎたかなと言う感じで。


なのに、

やすくんは、ものすごく厳しい顔になって
「うるさいな、俺の店のことをいちいちゴチャゴチャ言うなよ」
「そんなんだったら、あそこは母さんと父さんでやればいい。俺はききと別の店を始めるよ」
と、お義母さんに言った。


いつもだったら、「ま、それはそうなんだけどさ」なんて
笑ってその場をやり過ごすやすくんが、
私が知ってる限り初めて、家族に対して厳しい顔をした。
そして、初めて、家族の中で、自分の意志を最優先した。




一瞬、その場の雰囲気は暗くなったけど、
タイミング良く従弟が違う話を振ってくれたし、私は私で
ちょっとおどけて見せたりして
食事の続きは楽しく過ごせたんだけど



こんなこというと、義両親に怒られるかもしれないけど

ちょっと、嬉しかった。



どんなときでも、自分の考えや思いより人を優先してしまうやすくん。
こと、家族の中では両親の意見を最優先してきたやすくん。
それはそれですばらしいことだと思うけど、
これから店を経営していく中では、それが仇になってしまうことだってある。

何でもかんでも自分の考えを押し通すのはよくないけど
でも、自分の考えを周りに左右されず貫く強さは、必要。

今回のやすくんのあの厳しい表情には
並々ならぬ決意と、店に対する思いが詰まっているような気がして
一緒に頑張っていこうと思う私にとっては
何より、心強く思えた。





頑張っていこうね。




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