++ワタシノココロ++
index|コレマデ|コレカラ
夕食の後、
机の上に大きな紙を広げて
二人である計画をたてた。
鉛筆で書き込んだり、
消しゴムで消したり。
やすくんが引いた線がきっかけで
思わず違う話に脱線して盛り上がったり。
私が消そうとした線がやっぱり必要だと
やすくんがまた鉛筆でなぞったり。
紙の端に私が落書きしたウサギが不細工だと笑ったりした。
計画、というよりちょっとした夢の話かもしれないけど
その一枚の紙の上には
やすくんがいて
私がいて
将来の家族がいた。
こうやって一緒に歩いていけば
近づいていくことが出来る
未来の私たちの姿。
離れていたときに
願っていたことがひとつずつ
現実になっている。
そして私は
一緒にいられるようになった今に満足していた。
だけどそれは大きな勘違い。
一緒にいられるようと願い続けてきたけど
それはあくまで
これから二人で歩いていくためのスタート地点なんだから。
紙に書かれた未来の設計図は
まだ線が歪んでたり
足らない部分もあるけど
私たちの
これからの目標になる。
|