++ワタシノココロ++
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「俺の実家、ききの話でもちきりらしいよ」
突然のやすくんの言葉にビックリする。
やすくんの実家は自営業。
素人目だけど、小さな街の割には
いつも結構お客さんが入ってると思う。
この前の土日、
結納のためにお店を休んだらしい。
日曜日、結構日がよかったこともあって
たくさんの仕出しの予約電話が入ったらしく
その際に「息子の結納だから」って説明したらしい。
ま、隠すことでもないから当然するだろうけど。
「わざわざ遠くから(そりゃそうだ、ここは岐阜県)
こんな田舎町に(そうでもないと思うんだけど)
仕事を辞めてくる(仕方ないの。職業柄)
長男の嫁(そう、やすくんは長男でいずれ跡を継ぐ)
って、どんなだろう!?」
と、お客さん・・・つまり、町の人たちが噂してるらしい。
夏に遊びに行ったとき、
ちょうどやすくんのお母さんの友達が、
宴会をやっていた(やすくんの家はそう言うこともやってる)。
帰り際。
お店の調理場でやすくんの妹と話をしていたら、
お座敷のドアが開いた。
宴会も終わったらしく、
やすくんのお母さんが何か話をしながら、
食器を運び出してきた。
私の立っていたのは、少し離れてはいたけれど
そのドアの正面。
開かれたドアの向こうで
なにかを話しながら
チラチラとこちらをうかがうオバサマ方。
何を見ていたのか、その時はほとんど分からなかったけど、
やすくんによると
その時にその場所にいたオバサマ方が
「唯一の目撃者」として、色々喋ってるらしい。
「妹の働いてる会社にまで、話は広まってるんだって。
中には、妹が結婚する、っていう噂も流れてるらしいぞ」
向こうに行ってしばらくの間
動物園のオサル状態なんだろうなあ・・・
うーん・・・
これは
かなり、
はずかしいぞ。
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