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2001年10月14日(日) ホームシック。


(10日と昨日の分も更新しました。読んでいただけると嬉しいです)

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2連休だけど、仕事が詰まってる。
家での仕事があるから、
本当は実家でゆっくりしていきたかったけど
夜遅く、私の部屋へ帰ることにした。

車に乗り込む前、
空に久々に星がたくさん光っていた。
端の方にオリオン座の三ツ星。
小さい頃、夜空に三ツ星を見つけてから
「私だけの星だ」って
親しみを持って見ていた星たち。
それが「オリオン座」だって知ったのは小学生の後半頃。

…そんなことから、昔のことが頭の中に浮かぶ。
車の中から見える、山、木、橋、店、看板。
目に飛び込む一つ一つが、懐かしいもので
急に淋しくなった。

ラジオから偶然aikoのカブトムシが流れる。

  鼻先をくすぐる春 
  リンと立つのは空の青い夏
  袖を風が過ぎるは秋中 
  そう 気がつけば真横を通る冬

普段は何とも感じないそのフレーズが、
その時の私の気持ちに反響して、
頭の中に、小さいときから見てきた私の町の
四季の移り変わりが一度に頭の中を駆けめぐる。

ふと。

「私の帰る所ってどこだろう」

って、考えた。
実家?それとも、私の部屋?
前は、実家に帰るとホッとして、
見えない疲れがじんわりとれていくような気がしてた。
今は、もうすぐやすくんの所へ行くことを考えると
かえってこの町との別れを感じてしまって
ものすごく切なくなる。


これから帰る部屋にやすくんが待っててくれたらいいのに。
そしたら、そこが、私の帰る場所になるのに。
今、私には帰るところがないのかも知れないな。

急に、1人で運転する車の中が寒々とした場所に感じる。
ヒーターをつけても、
気持ちの中まで暖まらない。

部屋に着いてから、
さっき、おやすみって電話を切ったばかりのやすくんに
電話をかける。

「どうした?」

                「うん… なんか、淋しくなった」

「… 泣いてるの?」

                「うん… なんとなく」

「どうした?」

                「なんだろ… ホームシックかな…」

「ホームシック?だって今実家から帰ってきたんだろ?」

                「うん… でも、ホームシック」

「どういうこと?」
    
                「私の帰るところがわかんなくなった」

「… そっか 」
             
                「へんだね」

「そんなことないよ」
 
                「 … 」

「 … 」


「そうだな。早く帰るところを作らなきゃな。安心して帰って来れるところを」 

               



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